クリスマス

最近、ニュースを見ても明るい話題がありません。
世界同時株安、ガソリン価格高騰に始まり、リストラや雇用不安など気が重くなるような話ばかりです。


ですが、もうすぐクリスマスがやってきます。
今更ながらの感もありますが今月はイエス・キリストの生誕を祝うキリスト教のお祭り、クリスマスについてご紹介します。


誕生日を祝う日となっていますが、実のところキリストは12月25日に生まれたわけではないようです。
クリスマスがこの日になったのは、「夜が一番長いから」説があります。
太陽の恩恵を願うため、夜が長い日にお祭りをするのだそうです。


諸説あるようですが、この説が一番好きです。
人の力の及ばない、自然の恵みへの感謝は一番人間らしいと思うからです。


さて。ここで、敢えて日本のクリスマス史を見てみたいと思います。


1549年、フランシスコ=ザビエルが日本にキリスト教を伝えました。
クリスマスの文化も、このとき一緒に入ってきました。


それから3年後の12月24日、山口県で初めてクリスマスの儀式が行われました。
戦国時代に日本初のクリスマスです。
今のように浮かれてはいないと思いますが、不思議な感じがしますね。


その後、キリスト教の弾圧が始まります。
抑圧された中でも、日本の行事に見せかけながらクリスマスは続けられていました。


明治時代になると鎖国が終わり、外国人がたくさん日本にやってくるようになりました。
彼らが開くクリスマスパーティに、日本人も参加するようになります。
この頃日本人が開いたクリスマスパーティにはサンタクロースが登場しました。
ただし、殿様姿です。
姿はどうあれ、サンタクロースの存在に驚きます。
大正時代になると、サンタは絵本の中にも登場します。
竹久夢二の絵ではサンタはたっぷりした白いあごひげを蓄え、赤い服を着ていました。
かなりスリムですが、現在のサンタのイメージと大体同じです。


後に、日本は戦争に突入します。
1941年に、アメリカに宣戦布告すると、外来語禁止となりました。
野球のセーフ・アウトをよし・ダメと言い換えたあれです。
サンタクロースの代わりに大国主命(おおくにぬしのみこと)がおおきな袋にプレゼントを抱えて届けてくれました。


日本人が宗教におおらかなのは、聖徳太子が儒教と仏教の両方を認めた時からだといわれています。
日本人のこのおおらかさは、かなり年季の入ったものなんです。
ここまでだと、すばらしいと思います。


戦後、クリスマスはお祝い事から商業主義に走り、今に至ります。
クリスマスの本筋とは外れていると思いますが、楽しいので良いと思います!



サンタクロースというと、どんな人を思い出しますか?
赤い服に太ったおなか、立派な白い口ひげのおじいさんを想像すると思います。
実際にそうなのですが、これはコカコーラが販促に使ったのがきっかけでした。


冬は冷たい飲み物が売れなくなります。どうにか何とかならないかと考えました。
ハッドン・サンドブロムという芸術家にお願いをし、イメージが当時固定していなかった
サンタクロースを、コカコーラの赤を使って描いてもらいました。
これが、私たちが知っているサンタクロースの始まりです。


(http://www.thecoca-colacompany.com/dynamic/press_center/imagegallery.html[英文]より)


1931年に描かれた、初代サンタクロース。


1936年に書かれたサンタクロース。

味があって、小粋なイラストです。


コカコーラとサンタの歴史(http://www.thecoca-colacompany.com/heritage/cokelore_santa.html[英文])もなかなか興味深いです。
英語ですが、興味があったら読んでみてください。



クリスマスの時は、料理もクリスマス仕様になります。
ケーキやチキンなど、カロリーの高いものばかりが並びます。
こういうものに限っておいしいのですよね。


中でも、お菓子に注目してみます。


日本ですと、ケーキはこれが王道です。

イチゴに生クリームをつけながらいただくのが好きです。
甘さとすっぱさが交互にくるので、いくらでもいけちゃう気がします。
いや、いくらでもはダメだよ、と迷うのも好きです。


ただ、このようなケーキを食べるのは日本だけのようです。
海外では、また別のものが登場します。


●イギリス/オーストラリア・・・クリスマスプディング

風呂吹き大根に見えないでもないですが、お菓子です。
粉類に香辛料、ブランデーやナッツがたくさん入った生地を5~6時間蒸した後、じっくり熟成させます。
この時間が長いほどおいしくなるそうです。

食べるときは蒸しなおすか電子レンジで温めてから思い思いのソースをかけていただきます。

結構お酒が強そうです。好みがある味のようです。

中にコインを入れてみんなで食べ、コインがあたると幸せになるという言い伝えもあるそうです。


●イタリア・・・パネトーネ

 ドライフルーツがたっぷりはいった、どっしりしたパンケーキです。
作るのは案外難しいらしく、イタリアの家庭ではお店で買うのがほとんどだと聞きました。


●フランス・・・ブッシュ・ド・ノエル

木をかたどったロールケーキです。
キリストが産まれたことを祝い、薪を一晩中燃やしたことからこの形になったといわれています。
フォークでしましまを作るのが楽しそうですね。


●フィリピン・・・ビビンカ

お米で作った伝統的なお菓子です。
ココナッツがたっぷり入っています。
バナナの皮を敷いているので、この香りも楽しめるようです。
これは本当においしいらしいです。


●ドイツ・・・シュトーレン

炭鉱みたいな形をしたパンというかケーキです。
お酒に漬け込んだドライフルーツを、バターたっぷりの生地と混ぜて焼きます。
すごく日持ちの良いケーキです。

見た目はごつごつして質素ですが、甘酸っぱくておいしいです。
1本丸ごといただけるくらい好きです。


●アメリカ・・・ジンジャークッキー

寒いのでショウガ入りクッキーを頂きます。
体がぽかぽか温まります。
ツリーに飾ったりもします。


目移りするものばかりです。
小分けにしたクリスマススイーツ各種なんてあったらいいですね。



販促にはもう遅いので、今年ご自宅で召し上がるスイーツに
いつものケーキともう一品、何か加えてみてはいかがでしょう。
私は、シュトーレンをお勧めします。比較的手に入れやすいからです。
恵方巻きみたいに一度食べてみたいです・・。


年に一度のクリスマスの日に、異国のお祝いの仕方にも少し思いを馳せてみて
ついでにその国のお菓子で気分を味わってみるのも楽しいかな、と思いました。



2008/12/16 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター