2008年夏の映画とハンバーガー

のっけから個人的ですが、ここに掲載する海外ネタを探すのに、
Advertising Ageというサイトをよく見ています。


英語で書かれているので、翻訳ツールなしでは読めません。ですので
きっとご紹介すべきすばらしい話題を相当数見逃しているはずです。


そんな状態ではありますが、軽く読んでいただけそうな話題を見つけました。
本当に軽いので、ごゆるりとお付き合いください。



9月になりました。
夏休みが終わり、日本では2学期が、海外では新年度が始まりました。
8月31日に全国で焦る子どもたちの姿は、また全国で見られたのでしょうか。
夏休み明けにはテストが待っていることも多く、どのようにすごしたか、
ものの見事にわかってしまうわけです。


でも、経験上、受験生でもない限り夏休みに勉強なんてするわけがないんですよね。


さて。夏休みの間、映画もたくさん上映されました。
9/2現在、崖の上のポニョとか、20世紀少年、ハンコックなどが
興行成績では上位にいるようです。
20世紀少年見ました。おもしろかったです。トモダチには遊んでほしくないです。
ポニョも見ました。絵本みたいできれいでした。内緒ですが、
ずっと「丘の上」だと思ってました。これでは干上がっちゃいます。


与太話はいいとして、映画とタイアップした販促は、様々な業種で数多く見られます。
たとえばファーストフード店では、おまけのおもちゃという
とてもわかりやすい形でタイアップしています。


マクドナルドでは、映画のキャラクターにちなんだハッピーセットが販売されます。
映画人気がひと段落つくと、違うものになります。
今ですと、キティやザ・ラナバウツなんてのが出ていました。
私、後者知りませんでした。サンリオなんですね。


同様な販促がアメリカでも行われています。
マクドナルドでは、日本のハッピーセットのようなもので「HappyMeals」があり、
ハンバーガーとおもちゃのおまけがついたものを販売しています。
以前はディズニーと長期契約を結んでいて、ディズニー系のおまけが多かったようです。
残念ながら数年前にこの提携は解消されてしまいました。


他の大手、バーガーキングも同じようにハンバーガーセットとおまけの組み合わせで
販促活動を行いました。


ちなみに、アメリカのおまけはこんな感じです。
日本とそんなに変わりはない・・・のかな。



バーガーキングがタイアップを結んだアイアンマンです。
ときめくものは感じませんが、子どもたちには人気だったようです。



マクドナルドがタイアップを結んだカンフーパンダです。
あんまりかわいいとは思わないけれど、こちらのほうが好きです。


バーガーキングとマクドナルド、同じハンバーガーチェーンですが、
映画のタイアップ先や上映時期、店舗での取り扱いメニューなどによって売り上げが大きく変わりました。


上映1週目の売り上げを比較したところ、以下のようになりました。
左側が映画の興行成績、右側が店舗の売上高増加率です。


映画 公開日(米) 1週目 既存店売上
アイアンマン 5月2日 9900万ドル バーガーキング 5.5%UP(四半期)
スピードレーサー 5月9日 1900万ドル マクドナルド 4%UP(5月)
インディ・ジョンズ
クリスタル・スカルの王国
5月23日 1億ドル バーガーキング 5.5%UP(四半期)
カンフーパンダ 6月3日 6000万ドル マクドナルド 4%UP(6月)
インクレディブル・ハルク 6月13日 5500万ドル バーガーキング 5.5%UP(四半期)
スターウォーズ・
クローンウォーズ
8月15日 1500万ドル マクドナルド これからです。

(http://www.boxofficemojo.com/[英文]より)


アイアンマンは、日本では9/27から公開されます。この興行成績をみると見に行きたくなります。


バーガーキングの方が、軒並み売り上げを伸ばしています。
勝因はいくつかあるのでしょうが、


 ・タイアップした映画が軒並みヒットした

 ・公開日が早いため、スタートダッシュが切れた

 ・子ども向けに健康志向商品を取り扱った


というところが大きいようです。

タイアップした映画ですが、
バーガーキングが選んだ作品は、「子どもだけでなく、親も最後まで見たがる映画 」でした。
そんな理由で、ファミリー向けの、アクションヒーローが活躍するものを選びました。
アニメは避けていたようです。


一方のマクドナルドは、前年にタイアップを組んだ「シュリンク3」のヒットが
影響しているのか、子ども向けの映画を中心にタイアップを組みました。


タイアップした映画がヒットするかは重要です。


映画を見て、興奮や高揚感を何度も感じることで、その映画のグッズがほしいという気持ちを揺さぶります。
映画のヒットはおもちゃの人気と比例します。


よって、おもちゃがもらえるお店に人が集まる、という図式が出来上がります。
この流れに、バーガーキングは上手に乗りました。


バーガーキングの販促担当者がいうには、タイアップの成功は既存店の売り上げでわかるのだそうです。


肥満が問題視される中、子供向けのヘルシーな食事を扱ったことも功を奏したと考えられます。


バーガーキングは、[BK Kids Meal]というセットを取り扱い、子ども向けの食事をより健康的でヘルシーなものにしました。


フライドポテトの代わりにスティック状にカットしたりんご。
カラメルソースはカロリー控えめに。
そして低脂肪牛乳とチーズマカロニです。


親御さんも、自分の子どもをより連れて行きたいのは
健康志向をうたったほうなのではないかと、素人目にも思います。


このようなことが重なり、バーガーキングの売上高向上につながりました。


タイアップ相手の選び方、なかなか面白いと思うのです。いかがでしょう。



バーガーキングが売り上げを伸ばした結果を受け、CEOは、「よい相手と組めた」とおっしゃってます。
2007年にはThe Simpsons Movieとも提携を組んでいたようで、
この映画と、今回のアイアンマンとが成功をもたらした、とも言っています。


ハンバーガーショップの販促効果として、親子2代でファンになってもらえることが理想だといいます。
親にターゲットを絞るか、子どもにターゲットを絞るかで活動内容は変わります。
子どもが欲しがる+親も満足するような販促が、2代のファンを作る要素のひとつになるといえます。
いくら子どもが中心の商品であっても、経済力のある親を取り込めないと難しいと思うんですよね。


もうひとつ。アクション映画は、バーガーショップの戦略に向いているそうです。
確かにおもちゃとか作りやすそうだなと思います。


改めて思いましたが、ハンバーガーショップはかなり玩具販売を行っているのですね。
おまけという形ではありますが、おもちゃ市場にとっては魅力的なところなのかな、と思いました。


食玩。侮れません。



2008/09/09 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター