海外のエコバッグ

社内でエコバッグについてのアンケートを実施し、 約60%の人が使用していることが分かりました。


しかし、エコバッグは日本だけが注目しているわけではありません。


海外でもその認知度は100%といっても過言ではないようです。
そして、エコバッグの使用率も急増しているようです。


エコバッグは環境対策として、目に見えるかたちで取り組まれているもののひとつかと思います。


現在どこの国でも環境問題は切っても切り離せない問題となっているようです。


そこで今回は各国で環境対策として取り組んでいるエコバッグ販促をご紹介したいと思います。
きっと、日本でも参考にしていけるようなものばかりかと思います。



 ハワイ(Foodland)でのエコバッグ販促事例


まずはエコバッグにちょっとした工夫をすることで成功した事例をご紹介します。
下の写真がその成功したエコバッグです。



このバッグはハワイのFoodlandで販売しており、価格は2つで$3です。
とは言ったものの、1つ$1.50で購入できますので、バラで購入しても損はしないようになっています。
素材は不織布といった感じで、中敷があるので使い勝手はよさそうです。


ここまでは普段私たちがよく目にするエコバッグとなんら変わりはありません。


しかしこのエコバッグには、すでにポイントカードがくくり付けてあるのです。
下の写真からポイントカードの端に穴が開いてるのが分かるかと思いますが、
ここに紐を通してエコバッグの持つところにくくり付けられています。


ですから、Foodlandで買い物をする消費者にはまず、このバッグを購入してもらいます。
その後、このバッグを使用して買い物をすることで、ポイントをつけてもらえます。
そしてポイントがいっぱいになるとシリアル食品と交換できるそうです。


ポイントカードによって消費者を放さない、販促のようですね。
日本でもこのようなポイント制はよく見られると思いますが、ちょっと違う点はエコバッグ自体にポイントカードが
取り付けられていることです。
このようにちょっと工夫することで、手にとって確認ができお得感も実感できて購入してしまうのだと思います。


Foodlandに取り付けられているポイントカード(表)



写真の見出し5行には、
「when your stamp card is fully completed turn it in for
(1) FREE Full Circle cereal of your choice.」
「スタンプカードがいっぱいになったら、あなたの好きなシリアル食品をプレゼントしますよ」と書いてあります。


Foodlandに取り付けられているポイントカード(裏)



この効果はかなりあったようです。
このポイントカードが取り付けられる前は、エコバッグを持って買い物をしている人などいなかったようです。
しかし、このポイントカードをくくり付けてエコバッグを販売したことで、
店内はこのエコバッグを持って買い物をする消費者であふれかえったようです。
この販促はかなり効果があったと言えそうです。
環境にやさしく、また売り上げにもつなげられるアイデアだったのかもしれません。



 中国全土の取り組み事例


中国では2008年6月1日からビニール製レジ袋の無料配布を禁止する法律を制定しました。
これを受け、全てのスーパーなどではレジ袋を有料化したそうです。
しかし、レジ袋の有料化だけでは環境保護とは言えないということで「エコバッグの無料配布」が普及したそうです。


ここで、中国ではエコバッグを無料配布している企業を以下のように4つのタイプに分けたそうです。


 ・「公益型」 … 公衆の利益を考えた上で行動している

 ・「追従型」 … 他の企業がやっているのを見て自社の面子のために行う

 ・「販促型」 … 自社製品やサービスの宣伝のために袋配布を行う

 ・「パフォーマンス型」


これを見て、特徴をよく捉えたタイプ分けだなとちょっぴり感心しました。


そして以下の消費行動でエコバッグの販売には価値のある販促が必要なのだなということを実感しました。


中国にある大手スーパーでは、「中国の環境保護事業へのご支援、ありがとうございます」と
書かれているエコバッグを販売したそうです。
しかし、消費者はエコバッグに見向きもしないとか。


エコバッグの価格は小さいもので3元(約50円)、大きいもので7元(約110円)と手ごろな価格ですが、
消費者は反応せず、陳列されている状態が続いたそうです。
結局、中国にあるスーパー全店で売り上げたのは、わずか100個程度だそうです。


特典をつけるなど、エコバッグにお金を出して購入することへのメリットがないと、
中国ではエコバッグが無料配布されているが故に、
エコバッグの販売で売り上げに結びつけることは難しいのかもしれません。


この結果を受けて「エコバッグを販売しても利益はゼロだが、
市民が環境問題を考えるきっかけになれば良いと考えている」とコメントしています。
果たして環境問題を考えるきっかけになっているのか不思議なところです。


改めて、エコバッグを販売する際には、機能性やデザイン性が優れているとか
使用することで得られるメリット、特典などがないと、消費者の目には映らないようです。


中国では全土でビニール製レジ袋の無料配布が禁止ですから、エコバッグを持つことを余儀なくされている環境だと思います。
そこで、多くの企業がエコバッグを無料配布したのでしょう。


このことから、エコバッグを無料配布するという行動自体が「環境問題に取り組んでいる企業」とアピールしているように感じます。
売り上げ増加目的かもしれませんが、エコバッグを無料で配布する行動自体がお店の知名度を上げる販促に
つながっているのかもしれません。


それともうひとつ。
中国全土でますますエコバッグの販促が予想されそうです。
そう考えられるのは、この法律が制定され中国で行った以下のような調査結果があるからです。


エコバッグを無料配布したのにもかかわらず、「エコバッグを使用する」人はわずか約25%だそうです。
無料で配布されているわりには、少ないような気もします。
「エコバッグでなくても袋を持参する」という人も含めると約47%いるそうです。


そして、「レジ袋を購入する」という人は約18%、「場合による」と答えた人は約31%だったそうです。
まだまだ、エコバッグがあまり浸透していないように思います。


エコバッグを無料配布した今、次に採られる行動としていかに使用してもらうかという販促になってくるように思います。
持っているだけではなく、使ってもらう工夫。
これからはエコバッグを使ってもらうための各小売店での販促がキーになりそうです。




海外でもエコバッグ販促は普及しているようです。
中にはなかなか考えられた販促も存在します。
日本でも活用していけそうな販促です。


これからますます環境問題が叫ばれる時代になっていくでしょう。
その中で、環境対策を考えた販促にどんなものがでてくるのか消費者のひとりとしてとても楽しみです。


ただ、環境問題を利用して売上げ増加だけを目的とした販促だけは取り組んで欲しくないものですね。



2008/07/15 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター