BlackFriday

先月、11月23日は勤労感謝の日でした。

戦後すぐに制定された祝日です。


今年は金曜日でしたので、3連休を満喫された方もそれなりにいたのではないかと思います。
ちなみに来年は土曜日、再来年は日曜日があたります。つまりはただの土日です。
つまらない、というのが本音ですが、こればかりは致し方ないです。


さて、この勤労感謝の日、日本だけではありません。
アメリカにもそれらしき休日があります。
11月の第4木曜日の【ThanksGivingDay(感謝祭)】というのがあり、確固たる市民権を得た祝日です。


所変われば品変わるものでして、アメリカの感謝祭はクリスマスの次に大きな祝日です。
日本のお正月のような位置づけでして、故郷に帰省したり、家族や親戚みなが集まったりします。
おせちの代わりではないですが、この日は七面鳥をいただくのが慣わしとなっています。


このような日なので、お店は休み、または半日だけの営業となります。
よって街はかなり静かになります。


嵐の前の静けさとはよく言ったものです。


この穏やかな祝日の翌日、街は一転してにぎやかになります。
巷間はツリーが飾られ、クリスマスモードに変わります。そして小売店では一斉にセールが行われます。
感謝祭明けの金曜日から、クリスマス商戦に向けたショッピングシーズンに突入するからです。


このセールが半端ではありません。
小売店が総力を挙げて売り出しを行います。
いつもは10時オープンのお店が、朝6時や7時から営業開始となります。
鳶職人さんが近隣に多いホームセンターで、営業時間を早めた例を聞いたことがありますが
セールでこの時間とは、どれだけ本気で取り組んでいるか、一端が見える気がします。


金曜から日曜の3日間のセール実施後は、売り上げが黒字に転じる勢いなため
「BlackFriday」と呼ばれています。
実際にお店側は、一気に黒字転換したいとの目論見をもってセールに取り掛かるようです。


Black Fridayとは本来、金融恐慌を指すことが多く、1869年の金買占めの失敗による価格暴落を
このように呼んだのが始まりですが、ここでのBlackFridayは前向きです。



BlackFridayという一大イベントにおいて、顧客にはどのようなアプローチをしているのでしょう。

実はこの二つが中心です。


 ・Webにてセール情報

 ・破格の安売り商品を置く


意外とシンプルです。ゆえに王道だと思います。


まずはWebサイトです。BlackFridayの特集サイトが立ち上がっています。
店舗の特集が組まれており、このお店はこの商品をいくらで売り出します、というのが一覧で紹介されています。




日本でセールの特集サイトというと、自店の商品案内が大半です。
ショッピングモールであれば、モール内のテナント情報が掲載されたりしますが
BlackFridayのように、ポータルサイトが立ち上がり、セール品や目玉品を一覧で掲載する例は
アメリカっぽいのかな、と思います。



安売りの目玉商品についても、少しご紹介します。

今年は電化製品が多かったようです。
例えば、こんな価格帯で販売されています。


 ・37インチ 液晶TV 70270円($630.00)

 ・42インチ 液晶TV 105730円($948.00)

 ・ポータブルDVDプレーヤー 7249円($65.00)

 ・UPS- 無停電装置 2230円($19.99)

 ・PlayStationPortable 16730円($150.00)

 ・DVD-R 100枚入り 446円($4.00)


ほかにも、生活雑貨から子ども用品、食品や家具など、さまざまなものが破格の値段で販売されています。
42型テレビが11万を切っているとなると、始発で出かける気持ちも分かります。


アメリカのセールが日本と大きく違う点は、期間と時間にあると思います。
日本では、チラシを出して数日間安く販売し、その後は値戻しをすることが多いです。
年末年始のセールであっても、1週間から10日程度かと思われます。
しかし、アメリカでは1回のセールが結構長期にわたって続きます。
今回紹介したセールのように、11月末から12月末の1ヶ月間、というのはなかなか行われてはおりません。


また、時間においても信じられないような設定がなされています。
早朝5時や6時はザラで、早朝3時などというお店もあるようです。
こんな時間、日本ではなかなかお目にかかれません。
しいて挙げれば成人式前の美容院位でしょう。
それくらい、特殊です。



余談ではありますが、セール翌日の月曜日は、会社の高速ネット回線を利用して
Webでショッピングをする人が多いのだそうです。
CyberMondayと呼ばれる現象です。



BlackFridayはお客にとっても格別なものでして、意気込みが違います。
まず、Webサイトなどからセール情報を仕入れ、店を回る順番、到着時間などを練り上げます。
何時にどこの店で何を買う、と一日スケジューリングされていると聞きました。すばらしいです。


そして、暗いうちから活動開始です。
朝5時に起き、6時の始発バスで買い物にいくなどは序の口で
やる気に満ち溢れた猛者になると、午前2時45分には既に店の前で並んでいるそうです。
雪が降る地域だってあるでしょうに、と心配になりますが、3時オープンなら納得します。


でも、早起きは三文の徳と言ったものでして、早朝から出かけた結果
定価だと300ドルかかってしまうところを、70ドルで済んだという声もありました。
33500円が7800円です。正味25700円引きです。77%引で買えるとはうらやましい。


集客がぶっちぎりに高いのは、WALMARTだそうです。
CNN headlineニュースの事前アンケートでは、60%がWALMARTへ行くと答えたそうです。
客足はすばらしく多いのですが、実は過去5年で最低の売り上げだったらしいです。
残念ですが、景気はあまり良くないようです。


日本でもクリスマス商戦や、初売りの情報がちらほらと出始めています。
不景気を吹っ飛ばすような、勢いのある年の瀬を迎えられたらいいなと思いました。


※ LaborDay(勤労の日)、またはThanksGivingDay(感謝祭)とで諸説あるかと思いますが、LaborDayは9月ということ、
勤労感謝の日の前身は新嘗祭であったこと、感謝祭が11月の第三金曜日であることを考えると、時期、意味共に
感謝祭のほうがふさわしいと思われるため、このように紹介しました。



2007/12/11 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター