カラダを張った広告・カラダに貼った広告


いまや紙、テレビだけではなくなった広告媒体。

こんなところも広告スペースとして活躍されています。
(2004年1月にトレンドたまごにて紹介されました。)


体を張った広告の歴史は意外と古く、始まりは紀元前に栄えた都市カルタゴと言われています。
現在のチュニジアで、カルタゴ遺跡は世界遺産に登録されています。


カルタゴ、特に交易の拠点であったシチリア島には、たくさんの交易船が出入りしていました。

船が港に到着すると積荷の内容を記したシャツを着た男が町中を歩いて、船が来たことなどを告知して回ったことが始まりでした。
今でいう「サンドウィッチマン」のようなものです。


このように、2800年も前から続く由緒ある「体を使う」という宣伝方法は、今も形を変えながら脈々と受け継がれています。


さて、実際に広告を出したい時は、まずBodyBillboardzというサイトで自分が出したい部位のアピールポイントを登録します。
それを見た企業がアクセスをし、依頼をするという手続きで契約が完了します。


「僕は結構名の通ったスイマーで、よく大会に出ています。
その大会に、企業ロゴの入ったTシャツを着て参加します。
もちろんTシャツは企業で準備してね。」

こんな感じのアピール文章が掲載されています。


広告を出すのは、やはりTシャツが一番人気ですが、上の写真のようにおでこに広告を出す例や、

腕、足、胸元、頭、おなかなど体の一部を提供する事例もあります。
車やペット、家などというカテゴリまであります。


実際のところ、小遣い稼ぎ程度の気持ちで応募する若者が多いようですが、
例えば下のような条件と合致した場合などは、かなりの高額報酬を得られるそうです。


 ・企業が希望する活動時間帯、活動場所が広告者と合致する

 ・アピール度が大変に高く、企業イメージを損なわない


さらに、広告者がいわゆる”Good Looking”な人であればより一層稼げるとのことです。



後頭部に宣伝用のタトゥーを施したものです。
「CI HOST」というコンピュータ関連企業が実施した際には、宣伝効果がかなりあり、売り上げも伸びたそうです。



妊婦さんのお腹に、スーパーボウルの広告を出しました。
夫婦共々スーパーボウルの大ファンらしく、チケットを手に入れるためにこの手段に出たそうです。

(TVBrosより)


広告を出す為にはタトゥーを用いるわけですが、少しためらいを感じます。
実際はヘナタトゥーという簡単に落とせるタトゥーが多いそうです。
もし彫ったとしてもレーザーで落とすことができるそうですが、やはりためらいや抵抗があります。


何故、ためらいや抵抗を感じるのでしょうか。
タトゥーとはいわゆる刺青のことで、昔日本では罪を犯して島流しになる罪人に刺青を施しました。
刺青=罪という意識が、無意識的に働いているのかもしれません。
あくまでも推測で、裏付けや客観性はありません。


一方でアメリカだと、そのような風習はありませんし、
文化によっては刺青で地位の高さや権力を示したりするところもありますので、日本独特の感覚なのかもしれません。


最後に、日本の事例も少し触れてみたいと思います。

「サンドウィッチマン」
これは日本でもおなじみの体を張った広告です。
体の前面と背中に看板を挟んだ状態が、サンドウィッチに似ていることから名づけられました。


サンドウィッチマンが日本で最も多く現れたのは、第二次世界大戦後間もない頃の昭和20年代です。

戦後の混乱で職場が無く、チンドン屋のように楽器を演奏する場がなかったそうですが、それでも職を得るために必死でした。


 ・下駄をスタンプにして地面に広告を打ちながら歩く

 ・サンドイッチマンや水死体を装い数寄屋橋下の川に浮く


なかなかの創意工夫だと思いますが、水死体を装うとはなかなかのツワモノです。
日本も海外に負けてないなと、少し感心した次第でした。



2007/07/10 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター