販促でボランティア

今回はスウェーデンのセーブ・ザ・チルドレンが実施した、
販促をボランティアにつなげた事例をご紹介したいと思います。



 先入観を利用した販促でボランティア

 

1919年にイギリスで設立された非政府組織(NGO)のセーブ・ザ・チルドレンは、
世界28カ国の団体が連携し活動している、子どもたちの貧困を解決するためのボランティア団体です。


このスウェーデンのセーブ・ザ・チルドレンは、
2009年、クリスマス時期に子どもたちへの援助を募ろうと考えました。
しかし、寄付金への税金控除制度がなかったスウェーデンでは、
税金がかかることが妨げとなり、なかなか寄付金を募ることができませんでした。


そこでこの問題を解決するために、特別な税金がかからないチョコやハム、花束などの
ギフト商品の売上げを寄付にあてるという方法を考えました。
そして、ギフト商品を多く売るために、次のような販促を実施したのです。


一般的にセール時のチラシやポップには、
赤色や黄色などの爆弾マークの上に価格が書かれているものをよく見かけます。



このマークを見かけると「お得」とか「安い」といったイメージを抱きます。
これは、日本だけではなくアメリカのチラシなどでも使われており、
「お得」というイメージがあるのは各国共通と言えそうです。


スウェーデンのセーブ・ザ・チルドレンはこのマークを使い
「どこよりも高いことを保証する商品」とアピールするバーゲンセールを実施しました。



(http://www.eurobest.com/winners/2010/direct/entry.cfm?entryid=3092&award=4[英文]
より、画像下のアイコンは当サイトでは作動しません)


消費者にとってお得といった先入観のあるこのマーク。
このマークが描かれたチラシやポップは多くの人が目にします。
この消費者行動を利用し、お得感をアピールしながらも価格にはなんと想像を絶する高額金額を記載したのです。


商品に対する価格はそれなりに相場があります。
その相場より高い金額は、消費者に見向きもされません。
しかし、あり得ないくらい高額であればどうでしょうか。


間違えなのかなと思う人もいるかもしれませんが、少なくとも関心を持たせるきっかけをつくります。
そして、その理由が隅に書かれていました。


「売上げを寄付にまわします。」



お得とか安いといったイメージを持っているマークに高額価格を記載して訴求したこの販促は、
話題となり各メディアで取り上げられることで、より一層注目を浴びることとなりました。


さらに、この販促は議会で寄付についての税制が話し合われるまで続けられ、
後に税制を変えることにつながったのです。



この販促は各メディアで取り上げられ、大いにボランティアに役立ちました。
またそれだけではなく法律までをも変えてしまうほどの威力がありました。
アイデアが評価されたことは言うまでもありませんが、改めてメディアの影響力の大きさを実感しました。


販促でボランティア。
この機会に、販促の活用方法について、メディアについて、ボランティアについて
少し考えてみるのもよいのかなと感じました。



2011/03/24 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター