時にはシンプルなデザイン広告も

「デザイン」というと、ものすごく制作に時間を要し、
ものすごく独創的で手が込んでいるイメージを抱きがちです。


しかし、このイメージに反して必要最小限しか手を加えていない

デザイン広告の展開を行う事例がありました。


そこで、今回はこのシンプルなデザイン広告と所見を簡単にご紹介したいと思います。



 Hut Weber の広告

 

Hut Weber は帽子を販売している小売店です。
そのHut Weberがドイツで展開した広告です。



広告には、左側にドイツの政治家であるヒトラーが描かれ、
右側にはイギリスのコメディアンであるチャップリンが描かれています。


ヒトラーとチャップリンの違いは、「帽子」をかぶっているかいないか。
チャップリンの下には「It’s the hat.」(違いは帽子)と書かれています。


こんな最小限の違いで「帽子」をアピールすることができています。
さらに、デザインは帽子の素材でもあるフェルトが使われています。


ファッションアイテムを扱うこのお店の広告は、
デザインだけでなく素材にまでこだわるさりげない工夫がされていました。


 Oogmerk の広告

 

Oogmerk は眼鏡を販売している小売店です。
そのOogmerk がベルギーで展開した広告です。



上の4つの画像は全て左側と右側に同じ人が描かれており、
眼鏡をかけているかいないかで違いを表しているシンプルな広告です。


眼鏡ひとつで、だいぶ印象が異なります。
自分も眼鏡をかけたらどうなるのかと関心をかきたてられる広告になっています。
シンプルだからこそ、余計なところに目がいかず、
伝えたいことを伝えられているのかも知れません。


 Jeep の広告

 

Jeep はクライスラー社の四輪駆動車ブランドです。
そのJeep がマレーシアで展開した広告です。



左の画像はハスキー犬とラクダ、右の画像はブッシュマンとエスキモーが描かれているシンプルな広告。
しかし、よくみると重なり合っている部分がJeepの車両の形になっています。


重なり合っている部分を拡大すると下のようになっています。
Jeepの画像と比べてみてください。



      (http://www.jeep.com/en/[英文]より)


この広告は重なり合っている部分がJeepの車両に見えるだけでなく、
描かれている2つのイラストにも意味があります。
黄土色のイラストは熱帯地域に関するデザインで水色のイラストは寒帯地域に関するデザインになっています。
この意味は、どんな地域や環境でも走行できるJeepの性能を表しています。


一見すると見逃してしまいそうな広告ですが、
発見したときの驚きや関心は印象に残るように思います。


シンプルな絵でありながらも訴えたいことを忠実に表現した広告です。


 SanDisk の広告

 

SanDisk は使い勝手が良いと人気のUSBメモリーを扱っている大手企業。
価格も安定し利便性のほか大容量を実現し、日本国内でも普及しています。
そんなSanDiskがカナダで展開した広告です。



これだけ見ても何を伝えたいのか、すぐ理解できる人は少ないように思います。
右下にUSBメモリーと社名が描かれているので予想はつきますが、
すぐには理解しがたいデザインになっています。


結論から言うと、どの絵も左のものが右のものに収まってしまう、
「こんな小さなものにこんなに大きなものも入りますよ」ということを表しています。
自社の商品であるUSBメモリーには、大容量のデータも軽々保存できます
ということを例えた広告になっています。


直接的ではないので、理解するまでに少し時間がかかるかもしれません。
しかし、ユーモアのあるデザインで、印象に残ることは間違いありません。


(画像は全てhttp://adsoftheworld.com/[英文]より抜粋)



どれもシンプルでありながら、言いたいことは忠実に訴求しているアイデア溢れるデザインです。


説明がないと何を表しているのか理解しがたいデザインも多く、
そのデザインは口コミなどで大衆に広がる可能性を秘めています。
そして「なるほど!」という驚きが印象に残り知名度を上げているように思います。


シンプルなデザインも訴求力の大きさとユーモア、アイデアが評価されたのだと思います。
時には、シンプルであることも有効なのかもしれませんね。



2011/04/21 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター