アメリカ発のレジ

商品を購入するときに必ずすること。
それはキャッシュレジスター(以下、レジ)を通り会計を済ませること。


そこで今回はレジについて触れてみたいと思います。




まずは、レジの歴史から。


 レジの歴史

 

1878年、アメリカで喫茶店を経営していたジェームズ・リティは、
商品と代金のやり取りを公正に行う手段としてレジを開発しました。
これが、レジのはじまりと言われています。


リティが最初に開発したレジは、
商品の価格とお客様から受け取った代金を表示するという極めて単純なもの。
押しボタンで入力ができ、現在のレジの原点となりました。
その後、売り上げを記録する機能を備えたレジを開発しました。


しかしリティは本業の喫茶店経営に尽力するため、レジ開発をNCR社に売却しました。
それ以降今日まで、NCR社はさまざまな業界向けや機能を備えたレジの開発を行っています。


次に、アメリカ独特のレジについて触れてみたいと思います。


 アメリカ独特のレジ(購入商品数が少ない人専用レジ)

 

アメリカでは食料品や日用品などをまとめ買いする傾向にあり、
大型カートに大量の商品を入れてレジに並んでいるのが一般的です。


他に日本と違うところは、レジで自分の番になると購入する商品を
消費者自身がベルトコンベアに乗せなければなりません。
また、クーポン券の併用可能なアメリカでは
何十枚とレジにて提出する消費者が多くいます。
そういったアメリカ特有の買い物の仕方があるためレジは大混雑し、
並んでいる消費者はストレスがたまります。


そこで、消費者が少しでもストレスのたまらない買い物ができるように
「Express Checkout」や「Less than 5 items」などと書かれた、
購入商品数が少ない人だけが使用できる専用レジがあります。


購入商品が少ない消費者はこの専用レジでスムーズに買い物ができるため、
待ち時間が減少し、顧客離れを少しでも軽減させる工夫がされています。


ちなみに、日本では購入商品が少ない人専用レジのなじみが薄いかと思いますが、
「特急レジ」という名で実施しているところもあります。
価格競争が激しいスーパーマーケットなどで差別化を図るために、
サービスのひとつとして取り入れているようです。
しかし、不平等やたくさん商品を購入する顧客への配慮が足りないなどの意見が相次ぎ、
日本ではいまひとつ定着しないのが現状です。


最後に、セルフレジについて触れてみたいと思います。


 セルフレジ

 

近年、日本でも普及してきたセルフレジは、
1990年代前半、アメリカのスーパーマーケットで登場しました。


1970年代にPOSの登場とバーコードの普及により、革命的なレジの改善がありました。
その改善によって、レジカウンターも多く設置されるようになりました。


しかしレジカウンターの増加はレジ要員の確保が必要となり、コスト増加になります。
そして、レジ要員の確保ができず、休止中のレジが増えることで、
消費者は待たされるという不満を抱くようになりました。


そこで、考えられたのが銀行のATMのように、消費者自身が商品を登録し、決済する仕組み。
今から20年以上も前から研究や調査が続けられセルフレジが誕生しました。


しかし、セルフレジもすんなり受け入れられた訳ではありませんでした。
1999年時点では、北米のセルフレジ導入率はわずか6%。
2000年代に入り導入した店舗でコスト削減や集客効果を見せはじめることで、
セルフレジの普及に大幅な伸びを見せたのです。
そして今では、すっかり定着しています。


ここで、小売店側と消費者側からみたセルフレジのメリットとデメリットに触れてみました。


  


まだまだメリットもデメリットもあるセルフレジ。
しかしアメリカではメリットの方が大きく、定着していったのです。



アメリカでは消費者目線で研究や調査が続けられた結果、
受け入れられるレジの開発に成功しました。
アメリカで定着したそのレジが、必ずしも日本で普及するとは限りません。
日本では日本特有の購買行動や考え方に合ったレジだけが定着します。


レジは商品を購入する消費者にとって、避けては通れない場所です。
いま一度、見返してみるのもよいのかもしれませんね。



2011/05/26  作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター