クラウドコンピューティングの小話

最近よく聞く「クラウドコンピューティング」。


2010年5月に「第1回クラウドコンピューティングEXPO」、
11月には「第2回クラウドコンピューティングEXPO」が開催されるなど、今その名が注目されています。


そこで、私たちにはあんまりなじみのないように思われますので、
むずかしい話は抜きにしてほんのちょっぴり触れてみたいと思います。



 クラウドコンピューティング


  そもそもクラウドコンピューティングとは?


ネットワーク上に存在するサーバが提供するサービスを、サーバを意識することなく利用できる仕組み。
下の図のように雲の中にはハードウェアやソフトウェアの実体がありますが、
その中身は見えないし気にしなくてもよいというイメージです。



余談ですが、
ネットワークを雲(クラウド)の絵で表現することが多かったために「クラウド」と呼ばれるようになったそうです。
語源の由来は、2006年8月に開催されたSearch Engine Strategies Conferenceで、
Google社CEOのエリック・シュミット氏が言及したことで広まったからだとか。
しかし、ネットワークを雲の絵で表現することは遥か昔からの慣行ですから、
2006年以前からも使われていたのではないかという意見もあります。
正式な定義はなく、各社・各企業で捉え方は様々なのです。


 クラウドコンピューティングのメリット・デメリット


◆ メリット


何といっても物理的なサーバと比べると、サーバやソフトの購入費やインフラ整備が不要で、
保守管理・バージョンアップなどの一括管理ができるためコスト削減につながる。
これが最大のメリットだと言えます。


他にも、いつでもどこでも使い慣れたソフトを、
インターネット経由で使うことができるというところにあります。
利用者が自前でサーバを用意する必要がなく、
またパソコンにソフトをインストールする必要もないのでソフト依存が解消されます。


以上の様なメリットを物理サーバと比較してまとめたのが下の図になります。



※目安のデータです。各提供会社によって異なります。


◆ デメリット


ネットワーク上に存在するサーバに障害があったり、サービス終了と言った場合は
手の打ちようがない状態が予想されます。


また一元管理することで重要情報が多いと判断され、
狙われることが多いためセキュリティ上のリスクも考えられます。



 クラウドコンピューティングを利用した事例


私たちが一番気になるところではないでしょうか。
一体消費者や企業でどのように利用出来るのか。


事例のひとつとして、地方自治体向けの災害対策システムについてご紹介します。


そのシステムは、地震などの際に地域の被害状況が地図上で一目で分かるというもの。
各自治体がそれぞれ自前の設備を持つ必要がなく管理が不要なため、
低コストで災害対策を進められるメリットがあります。


財政難が続く自治体では災害時に被害状況を管理・共有する
災害対策システムの導入が遅れているそうです。
自治体ごとに導入すると、初期投資に加え運用コストもかかってきます。
そこでクラウドコンピューティングを導入することで、それらのコストを削減することができるのです。



クラウドコンピューティングはその名は注目されるものの、
ある企業が行ったアンケート調査結果で約50%が「必要性が感じられない」というように
利用面や実際導入した人の声と言ったところでは、今ひとつといったように感じます。


一体何に使えて、どういったメリットがあり、どのくらいコスト削減につながるのか。
そこが、具体的に結び付いたときクラウドコンピューティングの利用がグッと伸びるように思います。


今後どう取り上げていくか。
それによって秘められた魅力がまだまだ出てくるサービスだと言えそうです。
今回はほんのちょっぴり触れてみました。



2010/11/17 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター