打ち上げ花火で販促

 


夏の風物詩というと何を思い浮かべますか。


ひまわり、花火、風鈴、海水浴、かき氷、すいか、などなど。

さまざまなものが挙げられるように思います。


今回は、夏の風物詩のひとつでもある花火を利用して集客力を高めた販促をご紹介したいと思います。



 打ち上げ花火で販促

 

(以下画像はhttp://www.canneslions.com/work/promo/entry.cfm?entryid=25097&award=4[英文]より)


タイとベトナムにチェーン展開する大型スーパーマーケット「Big C」が展開した販促です。


まず最初にBig Cについて少し触れてみたいと思います。

1993年、大企業セントラルグループの運営によりタイで創業を開始しました。

その後、アジア通貨危機の影響で1999年にはフランスのカシノグループと提携し、

合弁企業となることでベトナム進出を果たしました。


2010年、インドや中国などに経営資源を集中するため

フランスのスーパーマーケット「カルフール」がタイ全土から撤退することになりました。

そこで、Big Cはタイにあるカルフールの店舗を買収し、

タイのディスカウントストア市場トップのテスコに並ぶまでになりました。


では、そのBig Cが打ち上げ花火の販促を展開した背景についてです。

タイには大手スーパーがいくつかあります。

その多くが特売情報やイベント情報などをテレビCMや新聞で告知するという販促方法で、

ほとんど差がありませんでした。

また各社プライベートブランド商品もありますが、一般商品と比べると価格は安いものの、

他社との差別化に貢献しているわけではないようです。


しかしながら、スーパーマーケット同士の競争は激化しています。

そこで、Big Cは差別化を図るために、

カルフールの店舗をBig C Extraとしてオープンする記念に打ち上げ花火で販促を考えたのです。


もちろん、ただの花火大会ではありません。

その花火は、上の写真にあるように数字が表示されます。


その数字を携帯電話のカメラで撮影し、店舗で買い物をする際にレジカウンターで提示すると

撮影した数値を値引きしてもらえるのです。


<打ち上げ花火の撮影風景>             <撮影した画像をレジカウンターで提示>

   


表示される数字は「8」、「10」、「80」、「100」、「800」、「1000」があります。

1バーツは日本円でだいたい3円弱ですので、最大約3000円の割引きと考えられます。

撮影して3000円もの割引きになるのはかなりのお得。

写真を撮る楽しみもでてきます。



花火大会に行くと、カメラで花火を撮影している人を見かけます。

その行動を利用し花火を撮影することでクーポンにも利用できるアイデアを生み出したのです。


結果、多くの消費者が花火を楽しみ、そして撮影が行われ

Big C Extraオープン初日には12,000回を超えるクーポンの使用がありました。

こうしてBig Cの販促は大成功を収めたのです。



集客力を高めるための販促として値下げや粗品プレゼントなどありふれた販促になりがちです。


タイのスーパーマーケット事情とBig Cの打ち上げ花火販促に触れ、

消費者を惹き付ける販促展開の難しさを改めて感じるとともに、

楽しめる(参加する)ことと価格に反映されることがポイントのように感じました。



2011/08/25 作成


システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター