2011年アメリカのクリスマス商戦

来月はクリスマス。

アメリカのクリスマス商戦は年間売上高の5分の1以上にもなり、小売店にとっては極めて重要な時期です。

そのためクリスマスとは全く無縁な気もする、残暑が続く9月頃からアメリカではクリスマス商戦が展開されます。


そこで今回は、2011年アメリカのクリスマス商戦のポイントを2つ取り上げてみたいと思います。



 2011年のクリスマス商戦に不可欠な販促

 


(http://www.walmart.com/cp/1088466?povid=cat3891-env201769-moduleB110511-lLinkFC8ChristmasLayaway[英文]より)


それがレイアウェイ販促です。

2011年アメリカのクリスマス商戦やマーケティングなどで重要になってくるサービスです。


まずレイアウェイとは、消費者が希望する商品の頭金と手数料を店舗に先に支払い、

残金を決められた期間内に支払うことで商品を受け取ることができる、お取り置きサービスです。

1930年代の世界恐慌時代に流行しましたが、クレジットカードの普及などによって廃れていきました。


しかし、ここ近年の不況でそのクレジットカードの利用金額が上限に達してしまう人が増えるなどの状況から、

再びレイアウェイが脚光を浴びているのです。


レイアウェイは店舗側にとって非常に大きなメリットがあります。

まず手数料は店舗にとって大きな利益になります。

そして、商品はお店にありながら頭金と残金が分割して店舗側に入ります。

途中で支払えなくなった場合はキャンセル料が発生し、

先に支払っていた頭金と手数料からキャンセル料を引いた分が消費者の手元に戻ります。

全額支払いが終わるまでは、商品は消費者の手元に届かないため、

売上金の未回収や返品による損失などが激減します。


その反面、消費者側のメリットとしてはどうしても欲しい商品のお取り置きができることくらいしかありません。

それでもレイアウェイが話題になる背景にはフードスタンプ受給者(日本でいう生活保護受給者)が、

2011年5月に発生したハリケーン後に急増したことがあります。

手数料が掛かり、商品を購入するのに本来の価格よりはるかに高くなってしまうレイアウェイを、

利用しなければならないような経済状況が進み、重要視されるようになったのです。


このような背景で復活したため、手数料の割引を大きく宣伝したレイアウェイ販促は、

今年のクリスマス商戦には不可欠と言われる程にまで話題となったのです。


レイアウェイを利用する人にとっては、少しでも安く購入できることはありがたいことです。

ですから、消費者はレイアウェイで少しでも安く購入できる店舗に足を運ぶようになります。

そういった面に目を付け、レイアウェイ販促が展開されるようになったのです。


 小売店にメリットの多いプレゼントが過去5年間連続トップ!


クリスマスのプレゼントは何にしようかと悩む人が多いのではないでしょうか。

アメリカでは人気プレゼントランキングで、「ギフトカード」が5年連続トップとなっています。


その理由は、断然「無難」に尽きます。

次いで人気の衣類やアクセサリーですと、サイズや好みなどがあるため

合わないものをもらってしまったなどということもあるかと思います。

そう考えるともらう喜びが半減してしまうかもしれませんが、自分で選んだものを買えるギフトカードが人気なのです。


そんなギフトカードですが、実は小売店にとっては以下のような7つのメリットがあります。


 1.返品の減少 : 不要なものをもらうことがなくなるので返品が減少

 2.ギフトカードの未使用 : 未使用のまま期限が切れると商品が売れなくても売上が発生

 3.価格競争がない :セールや値引きになることがほとんどない

 4.集客増加 : ギフトカードが使える小売店に行く必要があるため新規顧客やリピータ顧客が狙える

 5.額面以上の買い物 : ワンランク上のものやお釣りがもらえないため額面以上の買い物をする

 6.商戦後の集客・売上に貢献 : クリスマスプレゼントなので使用時期はその後になる

 7.ディスカウントできない商品の販促 : ギフトカードの使用で値引き感覚の販促が可能


ギフトカードは、もらう人からしてみると感動に欠けるところがあるかもしれません。

しかし、何より無難なためアメリカでは5年連続でプレゼントナンバーワンに選ばれています。

そして、小売店にメリットの多いギフトカードですから、販売への力の入れ具合も半端ではありません。

ディスカウントできない商品ですので、売り方ひとつサービスひとつで売上げに響く商品になります。

まさに、販促が売上げに結び付く商品となっています。



最後になりますが、今アメリカでは一時期流行した売り方、レイアウェイが再び流行りだしました。

レイアウェイの販促を店舗側が展開することによって、

消費者側では、より購買意欲の上がる制度へと変わっているように思います。


そして、人気プレゼントに関しては今の景気を反映したものが人気となりました。

ディスカウントできない商品だからこそ販促がカギになってきます。

今後、各社の売り方、サービス、販促の展開が楽しみです。



2011/11/25 作成


システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター