ストアコンパリゾンから学ぶこと

当社では、ストアコンパリゾンを実施しております。


ストアコンパリゾンとは、簡単に言うと「店舗見学・店舗比較」です。
POPを見たり、売り場を見たり、企画を見たりなどなど、目的を持って店舗を見学します。


そこで今回は、当社で実施したストアコンパリゾンの中で
印象的だった売り場展開の一例と登録販売者の実例についてご紹介します。
今後の売り場作りの参考になればと思います。



 スーパーマーケットの売り場展開の一例


●地産の人気を活かした売り場


「地産地消」。
地元で生産した作物を地元で消費することです。


地元で生産した作物を専用の売り場を作り、地産地消と看板を掲げて展開しているお店がありました。


長尺サイズの販促物で産地発の案内をし、すべて木材で売り場を演出し、
採れ立てといったイメージを感じさせるような陳列をしていました。


最近こういった地場野菜コーナーや国産、地産地消などの売り場展開をよく見るようになりました。
なぜ、こういった食の安心・安全を売りにした売り場が多く展開されるようになったのか?

その理由を裏づけるような消費者調査がありましたのでご覧下さい。



「こだわり」、「価格」優先させるならどっち?岡山経済研究所調べ)


消費者が商品を購入する際に、こだわりを優先させるのか価格を優先させるのか。
調査結果を簡単に言うと、精肉、鮮魚、青果などの生鮮食品は価格よりもこだわりを重視している傾向にありました。
アイスクリームや酒類と言った、嗜好品については価格重視でした。


では一体、どんなこだわりがあるのか。
それは、生鮮食品に共通して言えるこだわりは「産地」、「新鮮」、「安心」でした。
一方アイスクリームや酒類といった、嗜好品は「味」、「安心」、「ブランド」という結果でした。
好みの味わいを楽しむと言う本来の意味を表した結果と言えます。


ただ味わいを楽しむ嗜好品ですら、2位には安心がきているのは
現在の食の安全の問題を反映した結果となったのかも知れません。



地産 = 「産地」「鮮度」「安心」


地産は3つの条件をクリアした商品のように思います。
そういったことから人気がある傾向にあると言えそうです。


地域によって取れる作物や風土など異なっています。
安心感と地域性を活かした売り場を展開することが集客に結びつくように思います。


●期限表示で売上確保


消費期限とは、「定められた方法で保存した場合に、安全性を欠くことがないと
認められる期限を示す年月日。」と定義されています。
つまり、期限を過ぎたら食べない方がよいことを表します。
一方賞味期限とは、「定められた方法で保存した場合に、品質の保持が
十分に可能であると認められる期限を示す年月日。ただし、期限を超えた場合でも、
これらの品質が保持されていること。」と定義されています。
つまり、おいしく食べられる期間のことで、期限を過ぎたからといって
すぐに食べられないと言うわけではないことを表しています。


この2つの違いを説明したパネルを展示し、賞味期限が切れた商品を
格安で販売するという展開をしているお店がありました。


上の説明でもあるように、賞味期限は切れたからと言って安全性を欠くものではありません。
ですから、廃棄するのではなく格安で消費者に提供するといった販売方法は工夫されているなと感心しました。


この販売方法には、消費者に理解してもらえる販促物の展開が大切になってくるかと思います。
また売れ残り商品を販売コントロールすることで、利益よりも売上確保に工夫を凝らした展開だと言えます。



 登録販売者の実例


改正薬事法が施行され、約2ヶ月が経ちました。
販促物や登録販売者と薬剤師の区分など少しずつ動きが見られるところがありましたのでご紹介します。


まず、販促物についてです。
お店によってさまざまな工夫をされているところがありました。
プライスカードに分類が表示されていたり、症状別のカテゴリーPOPを使用しているところ、
第一類~第三類医薬品の説明や販売方法がパネルで表示されているところがありました。


他に第一類医薬品のみ棚の上方に配置し、仕切り板で第一類医薬品であることが
一目で分かるような陳列をしているところがありました。
ここでは、さらにスウィングライナーを使用して第一類医薬品についての説明が
されているなど、とても工夫されているように思いました。


そして、登録販売者と薬剤師、従業員の区分についてです。
それぞれが区別できるように薬剤師はピンク色の白衣、登録販売者は白色の白衣、
一般従業員は青色のエプロンなど色により一目で分かるような対応を取っているところがありました。


ほとんどの店舗で実施されていたのは、名札の着用でした。
お店によって、名札に記入されている内容に差はありましたが、
「社名」「名前」「薬剤師などの役割区分」「写真」は基本情報のような気がします。
4つの情報が入っているだけでも、安心して商品が購入できるように思います。


本格的な動きはこれから採られることでしょう。
今後どんな販売方法がとられるのか興味深いところです。



ストアコンパリゾンによって、売り場の展開とその背景にあるものや
無駄にしない販売の工夫など考える良い機会になりました。
またドラッグストアにおいても自分で薬が買えるようになり
消費者が安全に薬を購入できるような販売方法を考えなければなりません。


今後はどの業態においても、「品質」「安全」と言ったことは欠かせないことで、
それらを正確に訴えられる売り場作り販促作りが大切になってくるように思います。



2009/08/11 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター