インフラと化したデジタルサイネージ

以前、韓国の地下鉄ホームでバーチャル店舗を展開し、
実際に買い物ができるキャンペーンについてご紹介したことがありました。
詳しくは、「売上急増!消費者に近づいた店舗」をご覧ください。


今回は、韓国の地下鉄でインフラと化したデジタルサイネージがありましたのでご紹介したいと思います。



 インフラと化したデジタルサイネージ


韓国の地下鉄には至る所にデジタルサイネージが設置されています。
デジタルサイネージとは、ディスプレイやプロジェクタなどにデジタル情報を映し出す電子看板で、
ポスターやパネルとは違い動きのある広告が表示できます。
動きのある広告といっても、一方的な情報提供が主であり、
情報を受け取る側の知りたい情報や必要な情報を提供することはできませんでした。


そうした中、韓国ソウルの地下鉄に広告機能を持ちつつ、
情報を受ける側が指でタッチするだけで知りたい情報を検索できるようなデジタルサイネージ「digital view」が設置されました。



上の画像が、操作のできるデジタルサイネージになっています。
スクリーンが3つセットになっており、右側のスクリーンは広告専用のスクリーンになっています。
左側のスクリーンはインターネット電話で、5分まで無料で使用できます。


そして、真ん中のスクリーンは操作用のアイコンボタンが表示され、検索や閲覧などが可能です。
一定時間操作しない場合は通常のデジタルサイネージのようにさまざまな広告が表示されます。
このスクリーンでは、目的地までの地図を表示したり、店舗検索、簡単なゲームなどを行うことができます。
さらに、近郊店舗の情報と連動してクーポン情報を表示することも可能で、集客効果に役立ちます。


他にも提供コンテンツには以下のようなものがあります。


・地下鉄路線情報、地下鉄駅構内、近郊施設情報の提供
・高解像度による地図表示(スカイビュー、ストリートビュー)
・外国人向け観光情報の提供
・ニュース、不動産、スポーツ、芸能などの情報提供
・メトロ利用者を活用した投稿サイトや調査情報の提供
・クーポン情報、映画やスポーツなどのチケット販売サービス


このデジタルサイネージは韓国の地下鉄に900台程度設置され、若者から年配の方まで老若男女が利用しています。
デジタルサイネージは広告の枠を超え、インフラとして活用されるようになっているのです。


現在、韓国ではIT活用が活発で、こうしたデジタルサイネージは地下鉄駅構内だけでなく、
バス停や車両内、改札などさまざまな場所で活用されています。
その一例も合わせてご紹介したいと思います。


 バス停のデジタルサイネージ


バスの運行状況が確認できます。
他には、乗り場や地域情報などのコンテンツ提供もあります。
中には、英語、日本語、中国語の切り替えも可能となっているものもあります。
バス待ちにちょうどよいツールとなっています。


 車両内のデジタルサイネージ



作業員が一定期間ごとに付け替えしている姿を見かける、日本の車両内の中吊り広告。
日本国内でもドア上部にデジタルサイネージが設置されている車両はありますが、
韓国ではドア上部に加え、中吊り広告もデジタルサイネージになっています。
車両内の広告がデジタルサイネージになることで作業員の付け替える手間が削減されます。


 改札機のデジタルサイネージ



ICカードをタッチするところに付いた、デジタルサイネージ。
日本ですと利用金額と残高が表示されるくらいですが、韓国では広告が表示されています。
素早く改札を通りぬけないと行列ができてしまうため、ゆっくり見ている暇はありませんが、
この一瞬しか見ないデジタルサイネージには潜在的な効果をもたらしているのかもしれません。


(画像は全てhttp://www.flickr.com/[英文]より、一部抜粋)



今までは一方的な広告や情報提供ツールであったデジタルサイネージも
情報を受ける側の要望に応えることのできるものへと変わりつつあります。


必要によっては情報の検索やクーポンのダウンロードなども行うことができるので、効果的な広告へと変化しています。
デジタルサイネージが生活の一部になることで活用幅が広がり、今後の新たな活用方法も期待できます。


個人的には、このデジタルサイネージで近郊小売店のチラシや特売情報が
リアルタイムで見られるようになったらとても便利な販促ツールのように思いました。



2011/12/22 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター