ストアコンパリゾンから学ぶこと・2

数ヶ月前に、当社で行っている「ストアコンパリゾン」についてご紹介しました。
特徴的な販促方法は前回採り上げさせていただいたので
今回は、いち顧客として店舗を見た「印象や感想」をご紹介したいと思います。



 売価フォントの色


●店内のPOPの売価の色は黒?、それとも赤?


一般的なPOPは赤、もしくは黒の売価が一般的です。
他の色、実はわたくし見たことがありません。


店内は赤と黒どちらか1色を使っていることが多く、両方が混在しているのはあまり見かけません。
当社で作成させていただいているPOPを見ると、若干ですが赤売価の方が多いような気がします。



POPの視認性から考えると、やはり白用紙×黒文字が見やすいです。


白と黒の無彩色は、誰が見ても見やすく、年齢等問わず同じように見えます。
また、黒が与える落ち着いた雰囲気は、高級感を出したい店舗には最適といえます。


しかし、チラシ、セール商品のPOPは黄色用紙に赤文字の組み合わせが圧倒的に多いです。
誰に聞いても赤×黄は安売りのイメージを抱いているようです。
最強のセールカラーです。


実際、「赤」という色は
・元気にする
・食欲増進
・時間経過を早く感じさせる
・怒りを発散させる
といった人を鼓舞するような効果があります。本能的欲求の活性とも表現していました。
(DTPWORLD 2007.9月号より)



青みがかった赤と黄色がかった赤でグラデーションを作ってみました。


青は痛みをやわらげたり、不安を除いたり、心を落ち着かせる効果があります。
オレンジや黄色には、周りを明るくしたり、コミュニケーションを助ける効果があります。
これらから考えると、買い手の心を鼓舞するには、黄色寄りの赤が効果的なのが分かります。


値段の安さを売りにする場合は「金赤」を使うことが多いといわれています。
よって、黄色い用紙に、やや黄色よりの赤を乗せることで
顧客を知らぬ間に興奮させ、購買意欲につなげていることが分かります。


(だいたい金赤の例)


いつも見ているPOPは、じつは無意識に語りかけているのかもしれません。
今度は赤の色の質を見比べてみたくなりました。



 売り場についてる販促物


POPやパネル、プライスカードをはじめ、いろいろな販促物が取り付けられています。
小規模、地域密着型の店舗のほうが、よりこだわったものを取り付ける傾向にあるようです。

たとえば

  • 顔写真入りのコメントPOP
  • 売れ筋No1~3までのランキングPOP
  • お買い物月間カレンダー配布
  • 手書き、手作りPOP

購入の判断に、口コミや人気順位は大きな影響をあたえます。
説得力があるので、可能であれは取り入れたほうが良いツールだと思います。


傾向として、これらの比較的手間のかかる販促物は、小型店に多く見られました。
大型店ではあまり見かけないため、逆にお客様の目を引くツールだともいえます。


ただこれは、大型店やチェーンストアが店舗を運営するためには、
ある程度効率を優先する必要があるため、その結果手のかかることや独自のことが
しづらくなってしまうのは、仕方のないことかと思われます。



販促物、今度は売価の色だけでなく、POPの色とそれが与える印象にも注目してみました。


フルカラーで印刷した、鮮やかなPOPを取り付けている店舗があります。
一方で、赤黒2色でプリントしたシンプルなPOPを取り付けている店舗があります。


色数を抑え、落ち着いた色合いで売り場を作ると、雰囲気のある、上品な印象が生まれます。
軽い光沢感があると、より上品に見えます。
逆に、ビタミンカラーのような華やかな色を用いると、店舗に活気が生まれます。


ただ、どんなに色を使えたとしても、3色くらいまでに抑えておくほうが、
ごちゃごちゃせず見やすいものが作れるのだそうです。


POPは目立つことがやはり大切です。
どのように目立たせるか、このあたりは店舗の考え方に拠るのでしょう。
POP単体を華やかにして、通路をあるくお客様の目を引くのも効果的です。
全体的に落ち着いた雰囲気を作り、その中でアクセントになる色を用いてお客様の目を引くのも効果的です。
店舗に求めるものが活気か雰囲気かでアプローチは変わってくると思います。


実際、どんな印象なのでしょう。


「POP自体が落ち着いているほうが、スポットで使った色がとてもよく目立つ」
「種類が多すぎて、何がお買い得なのかが良く分からなかった」


というのが率直な感想でした。
POP単体が目立つことも当然大切ですが、
他との差やメリハリがあるほうが効果的にお客様にアピールできるようでした。


好みも大いにあるでしょうが、興味深く面白い結果です。



 店員さんの行動など


売り場を歩いている時、店員さんの行動は案外見ているものでして
バックヤードから売り場に入るときに一礼をしている様子とか
品出し中の商品をどんな風に取り扱っているかとか、ついついじっと見てしまいます。
出したばかりの商品は新しそうなので買いたくなるからかもしれません。
私はそんな理由でいつもと違う油揚げを買いました。


さて、商品の場所を問い合わせた場合、どんな対応をしてくれるのかも気になります。


迷惑かと思いながらも、
「この商品はどこですか?」とたずねてみました。


「3番通路だと思うのですが・・・」と言うだけの店員さんもいれば
こちらでございますと売り場まで案内してくれる店員さんもいました。


お店の指導方針と、店員個人のサービス精神の両方が影響しそうですが、
迷惑そうな態度でなければ、そして最終的に目当てのものが見つかれば、
どちらの対応でもいいです。


でも、売り場案内表示やカテゴリーPOPが取り付けてあると
探す側としてはとてもありがたいですね。
特に、カテゴリー案内が分かりやすいものは、お店にいらしたお客様のためだけでなく
店員さんの作業の軽減にもつながるのかもしれません。

カテゴリーPOPもさまざまですが、実際に当社で作成させていただいているものを
見ると、濃いベタの上に白抜き文字でかかれたものが多く感じます。
商品の色がどれもバラバラなので、どのような場所でもそれなりに合い
なおかつ商品に埋もれてしまわないように、と考えると濃い色なのかなと思います。


お客様へのご案内 + オペレーション負担軽減、という視点で
カテゴリーPOPを見たことがなかったので、少し新鮮な気持ちになりました。



今回は店舗に買い物に行く一顧客という視点で今回はご紹介させて頂きました。


店舗の戦略、方向性によって販促物が変わること、知ってはおりましたが
きちんと比較し、考える機会というのはなかなかなく、非常に勉強になりました。



2009/12/07 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター