地元商品で製品開発

成長戦略の方向性を分析・評価するための製品-市場成長マトリクスから、
市場浸透と市場開拓に該当する米国小売業のマーケティング事例を過去に取り上げてきました。


そこで今回は製品開発のマーケティング事例に触れてみたいと思います。




市場浸透と市場開拓のマーケティング事例は下記をご覧ください。


①市場浸透のマーケティング事例 ⇒ 「Guiding Starsで市場浸透-売上げを2倍以上にした仕組み」
②市場開拓のマーケティング事例 ⇒ 「ミール・ソリューションで市場開拓」


では、早速製品開発のマーケティング事例に触れてみたいと思います。


 地元商品

 

まず最初に製品開発戦略について簡単に説明したいと思います。


製品開発戦略とは、既存市場の中で、新商品を開発して販売する成長戦略です。
性能改善や機能追加などの改良や他の市場で知られている製品を既存市場で販売すること、
市場になかった製品を開発することがこれにあたります。


この事例として、ローカルをさまざまな角度から捉えた地元商品で販路拡張を成功させた
スーパーマーケットWegmansの事例に触れてみたいと思います。


新鮮、安全、地球環境にやさしい、地元経済へのサポートといったメリットのある
地元商品の需要は世界中で広がっています。


しかし、地元で生産されたものだけでは商品の供給不足や品ぞろえ、
品質確保が難しいといった問題点があります。


そこでWegmansでは地元商品販売の対策として、地元で生産されたもの以外でも、
地元や店内で洗ったもの、カットしたもの、加工したものも地元商品と位置付けました。


そして、それらの商品に対しては告知用のPOPやポスターを活用し、
消費者に誤解のないような販促活動を行いました。
さらに、消費者に地元商品を浸透させるため、
青果売り場では「HOMEGROWN FRESH」と書かれた大きなポスターを抱げ、
多くの販促物を使用して、大々的に売り場展開を行いました。


<さまざまな角度からみた地元商品の一例>


   地元で洗った食材       地元でカットした食材        店内で加工した食材
      


青果売り場以外にも、テキサス州にある店舗ではテキサスワインコーナーが展開されました。
「テキサスワイン」という商品名のワインはありませんが、
ワインの産地として有名なテキサスのワイナリーで生産されたワインを地元商品として訴求するためです。


その売り場にはテキサスワインと書かれたパネル以外に、弊社でも取り扱っているような丸型のスポッターに
「I love Local」といったデザインの販促物を使用し、商品アピールに努めていました。


さまざまな取り組みの結果、地元商品の売上げがわずかに伸びました。
地元商品は供給量に限界があること、資本を十分に持てないことなどの課題はまだまだ残っています。
解決策を講じ、売り方を工夫することでまだまだ地元商品の売上げが期待できると言えそうです。



最後になりますが、
国内でも地元商品(地産地消)売り場を展開している小売店が多く、
今回のような海外の地元商品に対する考え方や売り方が少しでも今後の販促活動の参考になればと思います。



2012/04/17 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター