導入が進むデジタルレシート

商品やサービスを購入したことを証明するレシート。
金銭授受の証拠となる大事な物ですが、
時に財布の大半を占領し、煩わしく感じることも少なくありません。
この煩雑になりがちなレシートをデジタル化する動きがアメリカで進んでいます。


そこで今回はデジタルレシートのメリットをはじめ、利用方法、課題について取り上げたいと思います。



 導入が進むデジタルレシート

 

アメリカではレシートのデジタル化が2005年頃から始まり、年々採用する企業が多くなってきています。
Apple、Kmart、Whole Foods Market、Gap、Patagoniaなど大手企業の採用も進んでおり、
3900社を対象に行った調査では35%もの企業で導入していると答えました。


スマートフォン普及率が40%超えるアメリカでは、今後も採用する企業が増えていくと予想されています。
まずは導入によるメリットについて触れたいと思います。


 メリット


デジタルレシートの消費者側のメリットは、


・紙やインクを使わないので環境に優しい
・購入履歴がすぐわかり、金銭の管理がし易い
・レシートの紛失の心配がない 


などがあり、確定申告が義務付けられているアメリカにとっては利便性が高く、好む人が増えています。


企業側にとってもレシートの出力コストが削減できるだけでなく、
購入履歴から顧客にあったデジタルクーポンの配布ができる等、メリットが大きく、
2016年までには約6割の小売企業が採用すると予想されています。
次に利用方法についてご紹介します。


 利用方法


デジタルレシートを入手する方法は大きく3つあります。


1つめは、電子メールで入手する方法です。
レジに置いてある端末(PINpad)にメールアドレスを入力することで送信されます。
KmartやSearsでは、この方法で提供しています。


2つめは、ウェブサイト上で入手する方法です。
事前にパソコンか店頭で、レシート管理サイトに登録し、会計時に電話番号やアカウントID、
または専用カードを提示することでサイト上にアップされます。
レシート管理サイトmyreceipts.comではiPhone用アプリもあり、
レシートの管理ができる他、クーポンの入手も可能です。



https://itunes.apple.com/us/app/my-receipts/id374153175?mt=8[英文]より)


3つめは、レジに置いてある端末に携帯電話を当てて入手する方法です。
この方法が一番簡単かつスピーディーで、現在注目されている仕組みになります。


会計時にProximiantという装置に携帯電話を当てることで、デジタルレシートが自動的にアップロードされます。
また、画面にバーコードを表示させ、それをスキャンすることでデジタルレシートを入手することも可能です。
この方法は、企業側にメールアドレス等の個人情報やカードを提示することなく、
デジタルレシートが入手できるため利用者にとって便利な仕組みと言えます。


返品、交換時は、企業側がデジタルクーポン内のバーコードからレシート情報をスキャンできるので安心です。
クーポンの利用や購入した商品をSNS上にアップすることもできます。


まだデジタルレシートを採用している全ての企業で、このような装置が導入されているわけではありませんが、
着実に導入する店舗が増えています。



http://www.proximiant.com/[英文] ・ http://www.crunchbase.com/company/proximiant[英文]より)


 課題


課題としては、全ての消費者がデジタルレシートを好むわけではないということがあります。
商品購入の証として、紙のレシートを希望する人も少なくありません。
特に年配の方はデジタルデータを利用しない、できない等の理由からも紙のレシートのニーズが高いと言えます。


また、クーポンやセール案内が印字された紙のレシートの受渡しを重要視している企業も多く、
デジタルレシート化に抵抗しています。



最後に、個人的な意見になりますが、
金銭の管理が容易なデジタルレシートは今すぐにでも利用したい仕組みです。
レシートを1枚1枚入力(記入)する必要がなく、ファイリングも不要になり
家計を管理する者としては助かります。


全ての人に受け入れられるものではないと思いますが、
企業側、消費者側双方に利点があり環境にも良い仕組みですので、日本での導入にも期待したいです。



2013/01/22 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター