ネットスーパー 再び!!

日経トレンディでネットスーパーについて取り上げられていました。


過去に話題を呼んだネットスーパーですが、再び話題となりその勢力は以前よりも増しています。

そこで今回はネットスーパーの歴史や将来性、メリットやデメリットなどに触れてみたいと思います。



 ネットスーパーとは


生鮮食品などの商品の注文をインターネットで受け付け、

個人宅まで短時間で配送するWeb上のスーパーマーケットのことです。


Web上で注文ができるため、わざわざ実店舗に足を運ばなくても商品を手に入ることが最大の売りです。
もちろん、インターネットとはいえ実店舗同様に多種多様な品揃えになっているところも魅力のひとつです。


そして現在の世の中を反映する動きとして、老人福祉施設からの利用が増加していることが挙げられます。
高齢化社会が進んでいる今、市場は将来的により拡大することが予想されます。


 ネットスーパーの歴史と現状


もともとアメリカで開発されたシステムで、

日本では1999年秋頃にオープンしたココデスが国内ネットスーパーの先駆けとなりました。
ココデスは全国展開しており、全国各地の家庭まで原則として翌日中に宅配するというシステムでした。

また当時はココデスの他に、オリーブマートも全国展開でのネットスーパーとして肩を並べていました。


こうして翌年には相次いでネットスーパー参入の動きが話題となりましたが、

この盛り上がりはすぐに終息し根付くことはありませんでした。

その理由は実店舗に行かずに買い物ができるというメリット以外は、多くのデメリットがあったからです。


 ・家庭のネット環境

 ・初期投資

 ・ノウハウ

 ・配送


ネットスーパーの始まった、2000年当時のことを考えると以上のようなデメリットが挙げられます。


まず最も考慮される問題点は家庭のネット環境です。
家庭のネット環境は現在ほど整っていませんでした。


また、当時は宅配専門サービス(実店舗を持たない企業)がネットスーパーを展開する傾向にありました。
そのためネットスーパー専用の物流センターを立ち上げるなど初期投資がかさみました。

そして、ノウハウが少ないことや配送料金がかさむなど多くの問題があり、

ネットスーパーを軌道に乗せるには苦難が付き物だったのです。


しかし、ここ数年で情勢は一変し再びネットスーパーが話題となりました。

その情勢のひとつに、実店舗を構える企業がネットスーパーに参入してきたことが挙げられます。
店舗から商品を直接配送するなど既存のインフラを活かすことができるため、初期投資を抑えることが可能となりました。


さらに、近年のガソリン高騰より店舗に行かなくても買い物ができるネットスーパーに拍車がかかりました。

こうした世の中の変化から、再びネットスーパーが注目されるようになったのです。


ネットスーパーのメリット・デメリット


上記でも取り上げているようにメリットがあることはもちろんですが、当然デメリットもあります。
ここで消費者・ネットスーパーからみたメリットとデメリットを取り上げてみたいと思います。


 消費者からみたメリット

 

買い物に出かける時間がない、悪天候で外出したくない、重い荷物を持ちたくない
といったときに自宅で手軽に買い物ができる、これこそがネットスーパーの最大の魅力です。
他にもレシピや食材などの情報が掲示されており、料理が苦手な人にも便利であることがあります。


 ネットスーパーからみたメリット

 

ガソリン高騰のため消費者が車での外出を控えるようになったことが、来店者数にも響きました。
そこでネットスーパーを利用して集客できるため、商圏拡大につなげられるというメリットがあります。


 消費者からみたデメリット

 

消費者からみたデメリットは以下の4つが考えられます。


1つ目はネットスーパーを利用するためには会員登録をしなければならないので、個人情報の取り扱いで不安な面があります。
また、対応地域が限られている場合が多く、一部地域ではネットスーパーを利用することができないこともあります。


2つ目は実店舗では購入する商品を希望のサイズにカットしてくれるサービスなどがありますが、
ネットスーパーでは臨機応変に対応することが難しいため、望んだサービスが受けられる可能性は低いのです。


3つ目は設定金額以上購入しないと配送料金がかかるのがほとんどです。
あと少しだからと、つい余分なものまで買ってしまう可能性があります。
また配送時間に家を空けておくと再配送料金がかかったり、
さらに再配送時間は指定できないという二重のデメリットが発生する場合があります。


4つ目は消費者目線での商品選びができるのかという問題です。
同じ商品が陳列されている場合、つい賞味期限の長い商品を手に取ることはありませんか。
ネットスーパーでは注文した商品を担当者が揃えてくれますが、その際に賞味期限を考慮するかどうかは担当者次第と言えます。


 ネットスーパーからみたデメリット


多くのネットスーパーで採算が取れていないようです。
それは、商品データや顧客データなど大量のデータを扱うためシステム管理や

実店舗の片手間でネットスーパーを運用することは困難だからです。 
注文がいつくるか予想のつかないネットスーパーに担当者を決めておくのも人件費がかかります。


注文した商品が届かないなど信頼を失った場合、二度とそのネットスーパーは利用してもらえません。
現実でもそうですが、一度失った信用は取り戻すことがとても困難です。
ネットスーパーはそのリスクが、現実より大きいと言えます。


以上のようにメリット・デメリットをみてきましたが、心なしかデメリットの方が多いように感じます。
まず、これらのデメリットが少なくならない限りネットスーパーでの生き残りは困難であるように思います。



以上のようにネットスーパーは過去に一度話題となるも低迷し、再び活気付いてきた市場です。
今後この流れがどうなるのか全く予想がつきません。


今ネットスーパーが話題を呼んでいるとは言え、採算の取りにくいビジネスだけに撤退している企業も少なくありません。

これからのネットスーパーには、実店舗となんら変わりのない買い物ができるようにすること、

そしてWebならではの機能を活かし実店舗以上のサービスが得られるようにすることが大切だと言えそうです。



2009/01/14作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター