進化し続ける韓国O2O販促

2011年に韓国の大手スーパーマーケットHome plusが展開した、地下鉄ホームの壁一面に、
実際の店舗と同じ商品やプライスカードが描かれたポスターを貼ったバーチャル店舗。
購入方法は、ポスターに描かれているプライスカードのQRコードを読み取りオンラインカートに登録、
購入手続きが完了すると商品が家まで届く仕組みになっています。
大成功を収めたO2Oマーケティングとして大変話題となりました。


詳しくは、下記をご覧ください。
売上急増!消費者に近づいた店舗


あれから、約2年。
今度は韓国E-martが、新たなO2O販促を展開しました。
そこで今回は、韓国E-martが展開した2種類のO2O販促をご紹介したいと思います。


 

 emart Sale Navigation


セール商品の訴求には、POPや販促物を活用して目立たせたり、
店頭にセール商品の情報を掲示するなどの方法があります。
しかし、これだけではセール商品の置いてある棚がすぐには分からなかったり、気付かないこともあります。


そこで、消費者がすぐにセール商品を見つけられるようにと韓国のE-martでは「emart Sale Navigation」が
2013年3月11日のガーデンファイブ店限定で実施されました。


この販促の流れは、まず、自分のスマートフォンから専用のアプリを起動させ、
ショッピングカートのスマートフォンホルダーにセットします。



店内のLED照明のVLC(Visible Light Communication:可視光通信)技術を利用し、
ショッピングカートについている受信機にセールデータを送ります。
受信機はBluetoothを通じてスマートフォンにセールデータを送り、
消費者の位置からセール品までの地図やクーポンリストなどを表示します。



クーポンリストの中から消費者が興味のあるセール商品を選択すると、
スマートフォンに陳列位置までの店内地図が表示され、案内してくれます。
移動中はスマートフォンとLED照明の間のLi-Fi信号(LED信号を通じてデータのやり取りをするネットワーク)を通じて
動きが認識され、移動経路がスマートフォンに表示されます。
案内に従って、商品が陳列されている棚まで来ると、商品のクーポンをダウンロードする事ができます。



(http://adsoftheworld.com/media/ambient/emart_sale_navigation[英文]より、動画の一部を抜粋)


この技術で、セール商品をすぐに見つけられるようになっただけでなく、
セール商品に気付かずに購入できなかったというチャンスロスを防ぐことも可能になります。
この販促は、消費者に買い物しやすい環境を提供するよい事例となりました。


 emart Flying store


韓国は世界一労働時間が長い国。
買い物はもっぱら家の近くの店舗で済ませるという傾向にあるそうです。
こうした傾向がある中、E-martは新規顧客を増やすにはどうすればよいのかを考えました。


そこで、お客様がお店に行くのではなく、
お店がお客様のところに行けばよいのではないかという発想が生まれました。
この発想をもとに展開した販促が、Wi-Fiルータ付きのバルーンを街中に飛ばすこと。



するとバルーンを見た人は興味を持ち、
スマートフォンからバルーンに書かれているフリーWi-Fiに接続します。
接続すると、クーポンがダウンロードでき、オンラインショップにも直結しているので、
その場でクーポンを使い買い物をすることもできます。



(http://adsoftheworld.com/media/ambient/emart_flying_store[英文]より、動画の一部を抜粋)


結果、この販促によって専用アプリが5万ダウンロードを超え、
実店舗では9.5%、オンラインストアでは157%の売上アップにつながりました。



最後に、韓国小売業のO2O販促は成果を確実に上げているパイオニア的存在でもあります。
常に消費者目線で販促が考えられ、韓国の文化にあっていることも成果につながっているのだと思います。


販促を考える時には、消費者目線になることの大切さを再認識させられました。



2013/06/18 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター