タクシー乗車料金と同額商品のクーポンで購買促進

世界最大の広告の祭典カンヌライオンズが6月16日から6月22日にかけて開催されました。
60周年のアニバーサリーイヤーの今年は、エントリー数も過去最多の35,765作品。
日本からも1,093作品がエントリーし、33作品が入賞しました。


今年最も多くの賞を獲得したのはメルボルン鉄道の「DUMB WAYS TO DIE(おバカな死に方)」という作品。
鉄道の安全啓蒙の為に作成されたものです。
可愛らしいキャラクター達が音楽に合わせて次々とおバカな死に方をしていくというものですが、
そのシュールさが受け、5冠という偉業を達成しました。
私も何度か視聴しましたが、ついこの歌を口ずさんでしまいそうになります。
実際の事故も前年より約20%減ったそうです。


(画像はhttp://www.canneslions.com/work/2013/direct/index.cfm?award=2[英文]より抜粋)


ユニークかつクリエイティブな作品に出会えるカンヌライオンズ。
今回は、DIRECT LIONS(ダイレクト部門)でGoldを獲得した
RIBEIROの「TAXI」という企画を紹介します。



 タクシーの乗車料金で何が買える?

RIBEIROはアルゼンチンにある家電量販店。
アルゼンチンといえば、2003年以降9年連続プラス成長を遂げている勢いのある国です。
その原動力になっているのが賃金の値上げがもたらした個人消費。
その個人消費とRIBEIROの特徴である分割払いをアピールした企画を行いました。


RIBEIROは小額の分割払いで商品購入ができることを売りにしている企業です。
その特徴をさらにアピールするべく
”タクシー運賃と同額商品の分割払い一回分をタダにする”
という企画を行いました。


企画内容は以下の通りです。


タクシー50台に専用の機械を取り付けて、首都ブエノスアイレスを走り、お客様を乗せます。



タクシーには、この企画専用のヘッドレストモニターが装着されおり、タクシーのメーターと連動して、
その金額で買える商品が次々とモニターに表示されていきます。



そして、目的地に到着すると、料金支払時に表示されている商品(=タクシー料金と同額の商品)の
分割払いが1回分タダになるクーポンがプリントされます。


(画像はhttp://www.canneslions.com/work/2013/direct/entry.cfm?entryid=22399&award=2[英文]より抜粋)


このタクシーは話題を呼び、RIBEIROのタクシーに乗るため、停留所には沢山の人が駆けつけました。
乗車した人の中には、お目当ての商品クーポン欲しさに目的地を通過する人も多かったそうです。
企画開始から2週間で450人以上の人がこのクーポンを持って店舗に訪れました。
またRIBEIROのWebサイトは9%アクセス数が増えたそうです。



タクシーなどの乗車時間は、人によっては時間を持て余していることが多いので、
このような広告が流れると目を引き、とても印象に残ると思います。


私個人の話になりますが、お金をかけて移動する際「このお金で何が買えただろう。」と
考えてしまうことがよくあります。
そのことが目の前で商品として表示されると惜しい気持ちになり、お目当ての商品が出てきたら
即降りて店舗に行ってしまいそうです。


表示された商品により、移動距離が変わってしまいそうですが、一度乗ってみたいタクシーです。


2013/07/17 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター