急成長を続けるギフトプリペイドカード

近年、ギフトプリペードカード市場が急成長を続けています。


プリペイドカードは音楽配信やゲームサービスを利用するための
自分用カードが主流でしたが、最近ではグルメやレジャーなどで利用可能な
贈答用カード「ギフトプリペイドカード」の種類も豊富になってきました。


日本でも数多くのギフトプリペイドカードを目にするようになりましたが、
広く普及しているのはアメリカ。
アメリカではクリスマスの贈り物として、ギフトプリペイドカードの購入が6年連続で1位。
2012年の売上規模は10兆円を超える巨大市場になっています。


今後、日本でも多くの店で取り扱うことが予想されているギフトプリペイドカード。
今回は、ギフトプリペイドカードの概要とアメリカでの事例を紹介します。



 ギフトプリペードカードの歴史


アメリカでは1980年以前からギフトプリペイドカードが販売されていましたが、
店舗での盗難・紛失等のリスクが高くあまり普及されませんでした。
当時はカード自体に金銭価値があった為、盗難等の被害に合いやすい状態だったのです。


1990年に入り、レジで清算して始めて有効になるシステムが開発されたことで
それまでのリスクが解消され、市場が拡大されました。

拡大した当初は、現金代わりの支払いや、従業員報酬としての配布等が主でしたが、
アメリカではお世話になっている人にプレゼントを贈る文化が定着していた為、
ギフトプリペイドカードが急速に普及したと言われています。


次にギフトプリペイドカードの種類についてご説明します。


 ギフトプリペイドカードの種類


流通形態からみた分け方として「オープン・ループ」と「クローズド・ループ」という分類方法があります。


 




オープン・ループ 

 銀行やクレジットカード会社が発行しているカード。


 【メリット】そのカードが使える店舗ならどこでも利用可能。
 【デメリット】手数料や期間が設けられている場合が多い。
 (例:VISA・Master等)

 




クローズド・ループ 

 店舗発行のカード。


 【メリット】手数料を課せられることはほとんどない。特典がつく場合がある。
 【デメリット】当該店舗でしか使えない。
(例:Wallmart・Amazon等)

(http://www.walmart.com/cp/Gift-Cards/96894〔英文〕より)


オープン・ループのカードは色々な店舗で使えますが、手数料をきちんと理解しておかないと痛い目に遭います。
購入時の手数料や、1年以上使用しないと課せられる手数料、有効期限が設けられているカードがあるのです。
よってギフトプリペイドカードを贈る際は、相手が買い物をするであろう店舗の予測をつけて
クローズド・ループのカードを贈る方が無難といえます。


アメリカでは、各社工夫を施しカードを販売している為、1枚のカードでも様々な想いを込めて送ることができます。
続いて各社の工夫がみられるユニークなギフトプリペイドカードをご紹介します。


 進化するギフトプリペイドカード


2011年アメリカのクリスマス商戦でもご紹介した通り、定価で売れ、新規顧客を獲得でき、さらなる売上が望める
ギフトプリペイドカードは小売業にとって売りたい商品。
急成長を続けるこの市場に注力する企業も少なくありません。
各社様々な形で売上拡大を図っています。


 カスタムギフトカード


ギフトプリペイドカードが人気な一方、温かみがないと思っている人が多いのも事実。
カスタムギフトカードは自分の好きな写真や画像をプリントできるので、
メッセージ性の高いカードを贈ることができます。


インターネットから希望の写真をアップロードするだけで簡単に作成可能です。
このサービスはVISAなどが行っています。



(http://www.giftcards.com/personalized-gift-cards〔英文〕より)


 ビデオギフトカード


アメリカのホームセンター大手のホームデポでは「ビデオ・ギフトカード」を販売しています。
ギフトプリペイドカードの貰い手が所定サイトにアクセスし、Webカメラにそのカードをかざすと、
贈り手側が作成したビデオが映る仕組みになっています。
Webカメラがない場合はカードのPIN番号を入力すれば見ることができます。
動画は3分間、50MBまでアップロードできます。


カスタムギフトカードやビデオギフトカードは、中身の金額はなくなってもカードや映像は手元に残るので
嬉しいサービスと言えます。


http://www.youtube.com/watch?v=SQebYB3Trh8#t=32 http://www.youtube.com/watch?v=Rrw35GMSUw4より動画を一部抜粋)


 チャリティーギフトカード


温かみを売りにしたカードをもう1つ紹介します。
チャリティーカードは貰い手が150万以上の慈善団体等から選択して額面金額分を寄付できるカードです。
カリフォルニア全域のSafewayなどで展開しているGIFT CARD MALLで購入できます。
このカードは所得控除もできるそうなので、確定申告時期によく売れそうです。


(https://www.causes.com/gift_cards〔英文〕より)


 ギフトプリペイドカード換金機


巨大市場になったギフトプリペイドカードの隙間に目をつけたビジネスも始まっています。
それはギフトプリペイドカード換金機です。
昨年1年間で使い道がない等の理由で使用されていないカードは、約20億ドルあると言われています。


そこに目をつけ設置された機械がアメリカDVDレンタルの最大手のredbox社が開発した「Alula(アルラ)」。
大手小売店約150社のギフトカードで、残高が20ドル以上あれば60%~85%の換金率で現金にしてくれます。


現在、SafewayやGiant Eagle等252箇所に設置されており、今後さらに増えていく予定です。


換金の仕方は、
1 Alulaにギフトカードを通すと換金後の金額が提示されます。
2 換金するかを判断します。
3 換金する場合は詐欺を防ぐ目的で、身分証明書(クレジットカードか運転免許証)を
  カードリーダーに通すよう求められます。
4 Alulaから金券がプリントされ、それをレジに持って行き、換金します。


インターネットを通した換金システムも多種ありますが、郵送代がかかったり時間がかかるので買い物ついでに
現金化できるAlulaは今後普及していくのではないかと思います。


(http://www.alula.com/how-it-works.html http://www.alula.com/about-us.html 〔英文〕より)



日本でもさらに普及すると言われているギフトプリペードカード市場。
この先もユニークな販売方法やビジネスが広がっていくことが予想できます。
今後、どんな形・方法で売られていくのか楽しみです。



2013/11/20 

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター