その店舗でしかできない販促

多くの小売店で来年の販促活動に向けて計画がたてられている頃だと思います。


そこで、今回はバレンタインの販促に少しでもお役に立てればと思い、
マレーシアの大手菓子ブランドCadburyが展開した、
チョコレートを使った販促をご紹介したいと思います。



 その店舗でしかできない販促


商品パッケージにオリジナルのメッセージや写真を載せたり、手書きのメッセージが書けたりなど、
パッケージをカスタマイズするといった販促は数多くあるように思います。


しかし、今回ご紹介するCadburyが展開した販促は、
封を開けることなくチョコレート自体にメッセージが刻印できるサービスの提供です。
まず、店舗でチョコレートを購入してからメッセージを刻印したチョコレートが出来上がるまでをご紹介します。


最初に店舗でサービス対象商品であるCadburyのDAIRY MILKチョコレートを購入します。



チョコレートに刻印したいメッセージを紙に記入し、刻印する係の人に渡します。



係の人は、アルファベットのブロックをメッセージ通りに並べ替え、
専用の機械にチョコレートと合わせてセットします。
そのあと、レバーを回して圧力をかけて刻印します。



メッセージが刻印されたチョコレートを受け取り、大切な人へプレゼント。
プレゼントされた人は封を開け、さらに銀紙を開けることでメッセージを見ることができます。



多少銀紙に型が残っている場合もありますが、
封を開けてみないとメッセージが読めない仕組みになっています。
そのため、このサービスを知らない人や事前にチョコレートに細工がしてあることを伝えられていないと
メッセージに気付くことなく、食べられてしまう可能性があります。


他にも、チョコレートが割れてしまったときの虚しさなどのリスクはありますが、
チョコレート自体に直接刻印されるという今までにない斬新な技法は記憶に残るように思います。



(http://adsoftheworld.com/media/dm/cadbury_say_it_with_chocolate[英文]より、動画の一部を抜粋)


この機械を店舗に置くことで、どの店舗でも取り扱いのある商品を
機械のある店舗で購入してもらうことができます。
また、店外にこの機械を置くことで、近場の小売店で対象チョコレートの販売数を増やすことができます。


この販促は父の日の販促として展開されましたが、
贈り物としてチョコレートが定着しているバレンタインデーの販促として
実施するとより効果的なように思いました。



最後に、その店舗でしかできない特別な企画を展開した時には、
どの店舗でも取り扱いのある商品をその店舗で購入してもらうことができます。
これは、より安く販売している店舗で商品を購入するという消費者の行動を打破し、
販売数増加、売上増加に結び付けることができると言えます。


この販促は、メーカー側は自社商品の販売数を増やすことができ、
小売店側は対象商品の購入目的で集客数が増え、売上増加に結びつきます。
何より消費者は新しいプレゼントを用意することができるといったメリットがあります。


その店舗でしかできない消費者目線の販促や訴求といったところに
目を向けてみるのも大切なことだと感じました。



2013/12/25 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター