観客参加型の映画

12月1日は映画の日。


1896年11月25日に神戸市で日本初の映画一般公開が開始されました。
それをきっかけに1956年、今の日本映画製作者連盟は
一般公開中のきりのよい日を記念日として、映画の日を制定しました。


そして今年、2010年は3D映画が話題を呼び、

映画興行収入が過去最高であった2004年を超える見通しとなりました。


そこで今回は、映画の日にちなんで、

世界初の取り組みをしたドイツの映画をご紹介します。

ドイツで映画の日が制定されているわけではありませんが、

ここでは日常マナーを逆手に取ったアイデアを取り上げてみたいと思います。



 観客参加型の映画


『Last Call by 13th Street』は、観客が映画に参加できるという

世界初の取り組みをしたドイツで展開されたホラー映画です。

13TH STREETの公式サイトは こちら[ドイツ文] をご覧ください。


http://creativity-online.com/work/13th-street-last-call-case-study/19034 [英文]

より、動画の一部を抜粋)


観客が映画に参加できるとはどういうことかと言いますと、

映画の主人公から実際に、映画館の中にいる観客の携帯電話に電話がかかってきます。

そこで、主人公から「右と左どっちに行ったらいいの?」とか「助けたほうがいいの?」とか

「どうしたらいいの?」とか問いかけられます。

電話を取った観客は問いかけに答えなければなりません。


そして、観客が答えるとその指示通りに主人公が行動を取ります。

ですから、観客の答える内容によってストーリーが展開していくので、

答えによっては結末が変わってくることもあります。


よく映画などを見ていると、「そっちに行かないで」とか「なんで○○しないの」とか

思うことが多々あるかと思います。

そんな気持ちをストーリーに反映することができ、

また映画の登場人物と観客の気持を一つにすることができる新しい参加型の映画です。


この仕組みは、チケットを購入し映画が始まる前に自分たちの携帯電話番号を登録しておきます。

すると、映画の途中でランダムに選ばれたひとりに突然電話がかかってきます。

その電話を取ると、音声認識システムが観客の指示を

映画のストーリーに反映させていくというもの。


もちろん、指示できるキーワードが決まっており、

全く関係のない言葉を発しても反応しません。

これが世界初の参加型映画です。


映画館では携帯電話の電源を切ることが日常マナーです。

しかしこの映画に限っては、上映中は携帯電話の電源を入れておくように求められているのです。


この映画の広告においても、携帯電話の電源は切らないでと言った打診や

主人公と会話できるとか興味をひくコメントで展開していました。

気になるキーワードが多いこの広告方法やストーリーが電話対応者によって変わるため

初めての観客に加え、リピーター観客も多かったのです。



今回は日常マナーを逆手に取ったアイデアをご紹介しました。

なかなかこういったマナーを覆すことは、

他の人への迷惑なども考えられるため、変えてみようと着目することは滅多にありません。

あんまり目を向けられないところに、あえて目を向けることで

新たなアイデアが生まれたのだと思います。


こういったアイデアは映画だけでなく、

販促を行う際にも参考にすることができる事例だと思いました。



2010/12/14 作成


システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター