最安値でワンストップショッピング

4月1日、消費税率が8%に引き上げられました。

それに伴い各小売企業では買い控え対策として、
ポイント還元や値引き、商品訴求、キャンペーンなどさまざまな販促を実施しています。


そこで今回は、少しでも今後の販促活動の参考になるように
アメリカの大手スーパーマーケットWalmartが実験的に導入している販促をご紹介したいと思います。


 

 最安値でワンストップショッピング

 

Walmartは常に最安値で商品を提供できるように、
「Savings Catcher」という販促を2月下旬から7都市で実験的に導入しました。
7都市にはジョージア州アトランタ、ノースカロライナ州シャーロット、テキサス州ダラス、
アラバマ州ハンツビル、ケンタッキー州レキシントン、ミネソタ州ミネアポリス、
カリフォルニア州サンディエゴがあります。


この販促は昨年9月中旬から4都市の一部の顧客に限定して実験が始められ、
2月下旬からは地域の拡大と誰でもサービスが受けられるようなオープンサイトで実験が始められました。


 
(https://savingscatcher.walmart.com/[英文]より)


Savings Catcherとは、競合店の最安値となるセール価格とWalmartの店頭販売価格を比較し、
Walmartの方が高かった場合は差額分を自動的にeギフトカードとして返金する販促です。
この販促の流れに触れてみたいと思います。


1.Savings Catcherのサイトでサインインします。


 


2.入力欄に、レシートの下の方に記載されている受付番号と日付を入力します。


 


3.Walmartが消費者が住んでいる地域の競合店が出しているチラシ価格を確認し、
Walmartで購入した商品の価格と比較します。



4.競合店のチラシ価格がWalmartで購入した商品より安い場合は、
差額分をWalmartのお買い物で使用できるeギフトカードとしてもらえます。



(http://blog.walmart.com/savings-catcher-compares-competitors-prices-you-save[英文]より、動画の一部を抜粋)


レシートの入力から72時間以内に送られてくるeギフトカードは、
バーコードをプリントアウトして店頭での買い物時に使用するか、
もしくはPIN番号の入力でWalmartのオンラインでも使用できます。


いくつか細かな制約もあります。
競合店は地域のスーパーマーケットやドラッグストアなどの実店舗で、オンラインストアは対象外。
比較する価格については紙媒体のものに限定され、
アメリカで有名な売り方のひとつである「buy 1 get 1 free(1つ購入すると2つ目は無料)」や
割引の告知だけで価格が表示されていないもの、処分品価格などは比較の対象外になります。
Walmartの店頭でクーポンを使って商品を購入しても、元の価格で比較されます。
対象商品は食品や消耗品で約8万アイテムあり、同一なものに限ります。


この販促は差額分を次回以降の買い物時に使用できるeギフトカードとして還元するため、
リピート客の増加が期待できます。
他にも、Walmartが価格調査をするため消費者の手間は少なく、
競合店より高い金額で商品を購入する可能性も低いためワンストップショッピングが期待できます。


消費者側はクーポン券(割引券)を使って商品を購入しても、元の価格で比較されるメリットがあります。
初回時の買い物での割引はありませんが、次回以降の割引が大いに期待できる販促となっています。



最後になりますが、
この販促はWalmart側にとっては非常に手間のかかる作業であり、かつ利益が削られる販促です。
しかし、低価格志向の消費者を確実に囲い込み、
ワンストップショッピングにつながるメリットも大きいと言える販促です。


消費者側の負担は少なく、最安値で購入できるこの思い切った販促は
メディアなどでも紹介され、多くの人に認知されています。
消費者目線に重きを置いた思い切った販促も、時には必要なのかなと感じさせる事例でした。



2014/04/22 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター