商品の特長にあったふさわしい場所で販促を

海外の販促事例を見ていると、
最近では店頭や売り場での販促・キャンペーンが多いように感じます。


インターネットからの購入やショールーミングなどが多く、
お店に足を運んでもらうためにはどうしたらよいのか、各国共通の課題なのかもしれません。


そこで今回は、ニューヨークに本社を置く大手広告代理店Ogilvy & Matherが展開した
固定観念にとらわれない業態の垣根を越えた販促をご紹介したいと思います。



 商品の特長にあったふさわしい場所で販促を

 

販促は、販売店で商品と一緒に、もしくは関連商品などと一緒に展開されているのが一般的です。
しかし、この一般的な流れとは少し異った販促をOgilvy & Matherはシンガポールの小売店で展開しました。


日本でもおなじみの油を使わずに揚げ物や焼き物、蒸し料理ができるPhilipsの調理器Nonfryer。
食材自体に含まれる油で表面を均等に加熱することで、
油を一切使わずに脂肪分をカットして調理することができます。
80度から200度の熱風を対流させて食材全体を一気に過熱し、
サクサクした食感に仕上がることも特長です。
日本では製品の特長が伝わりやすいようにNonfryerと言われていますが、外国ではairfryerと言われています。


このairfryerを訴求する為、Ogilvy & Matherは家電店だけでなく
商品を販売していない店舗の売り場でも効果的に販促を展開しました。


下の画像が、その販促、売り場になります。



黄色で埋め尽くされたスーパーマーケットの油売り場に白色が際立ち、目を引くように感じます。



この白いラベルのペットボトルは消費者に気付きを与え、興味を持たせ、
手にとってもらえるようにうまく誘導しています。


これは空のペットボトルで、表側には大きく「AIR-OIL(空気の油)」と空気で揚げ物が作れること、
180度回した裏側にはairfryerが10%割引されるようなことが記載されており、
このペットボトル自体がairfryerを購入するときの割引券として使用することができます。


この販促は、油がなくても揚げ物が出来る製品があることを身近で知るきっかけを作り、
消費者が興味を持ちそうな場所を効果的に活用していると言えます。



他にもエンドにアーチ状の販促物を用いて大がかりに訴求したり、
揚げ物を連想させる売り場に大型パネルを設置したり、
レジ付近に空のペットボトルを陳列するなどさまざまな販促が展開されていました。



さらに、店内に実演コーナーを設置し、airfryerの魅力を最大限に訴求。
スーパーマーケットの店内だけでなく、道路やバス停などの屋外にも広告看板を設置していました。



この販促は14%の売上増加につながり、
2014年カンヌライオンズのアウトドア部門でシルバーを受賞しました。


(画像はhttp://vimeo.com/98120508[英文]より、動画の一部を抜粋)
参考:http://adsoftheworld.com/media/ambient/philips_air_fryer_airoil[英文]より



最後に、この販促は家電店などに行かないと気付きにくい商品を、
日用品と絡めて訴求することで知るきっかけを作り、
身近な製品へと位置付けることに成功した事例だと言えます。


業態の垣根を超えて商品の特長にあったふさわしい場所で展開された販促。
商品の販促を考える際に、企画や販促物に加え、
どこで売るべきなのかにも目を向けることの重要さを改めて感じました。



2014/09/30 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター