雨の日に効果を発揮する販促

以前、昼の売り上げが25%増加したキャンペーンについて取り上げたことがあります。



韓国の総合スーパーマーケットEmartが展開した立体的な看板を街に設置し、
昼間に太陽の光が当たり影ができるとQRコードになるという仕組みの販促。
この仕組みを利用して、晴れの日の12時から13時の時間帯でセールを展開しました。
詳しくはこちらをご覧ください。


晴れの日を活かした販促に続き、今回は雨の日を活かした販促をご紹介したいと思います。



  雨の日に効果を発揮する販促

  

フィリピンのLCC(格安航空会社)セブパシフィック航空が香港で展開した販促をご紹介します。


香港では6月から8月頃まで雨季に入り、海外旅行の需要が高まります。
この時期旅行客獲得のために、各航空会社はこぞって様々な販促やキャンペーンを展開します。
そうした中、セブパシフィック航空は雨が降ると広告が現れる販促で差別化を図りました。


(http://rain-codes.com/[英文]より、動画の一部を抜粋)


広告を表示させたい場所にステンシル(絵柄を切り抜いた型紙)を置き、その上から撥水スプレーを吹きかけます。
スプレーを吹きかけた場所は一見変化もなく何が書いてあるのか分かりませんが、
雨が降るとスプレーをかけた場所の水がはじかれ、メッセージを読むことができます。


雨で濡れた道路に突如現れるメッセージに、多くの人が足を止めます。
メッセージと共にQRコードも現れ、QRコードを読み取るとセブパシフィック航空の
モンスーンセール50%割引キャンペーンサイトが表示され、割引価格で航空券を購入することができます。


この販促の結果、オンライン予約が前月の37%増加しました。


これに似た販促は、約3年前にドイツの傘専門店Schirm & Co. Umbrella Shopでも展開していました。



(http://adsoftheworld.com/media/ambient/schirm_co_umbrella_shop_rainvertising[英文]より、動画の一部を抜粋)


セブパシフィック航空の販促と同様で、撥水スプレーをバス停や公衆電話などのガラス壁に吹きかけ、
雨が降るとメッセージが現れるというもの。
「雨が止むまで、200m先のSchirm & Co.で買い物をしませんか」といったメッセージが書かれています。


スウェーデンの自転車専門店Porteurは上の販促とは逆に、雨が降るとセールが終了してしまう販促を展開しました。


(http://adsoftheworld.com/media/outdoor/porteur_street_sale[英文]より)


この販促は自転車専用道路に水溶性塗料で自転車のイラストとキャンペーンサイトのURL、
-10%の文字を描き、自転車に乗っている人へ訴求します。
描かれたデザインは雨が降ると消えてしまい、同時にセールも終了するという仕掛けです。


自転車に乗っている人は道路に描かれたイラストに気付き、
Porteurがセールをしていることを知り、キャンペーンサイトへアクセスします。
そしてサイトで雨が降って道路に描かれたイラストが消えてしまうまでのセールであることを知ると、
セール期間が予測しにくいため消費者行動を早める効果があると言えます。


これらの販促は、気候を利用したユーモアのある販促で、
消費者に気付きを与え、話題性を持っており口コミやSNSなどで広がります。


この販促の最大のメリットは、低コストであること。
大がかりなものを使用せず、費用対効果の高い販促になっています。
また撥水スプレーや水溶性塗料の機能を活かして展開した販促になっているため、
商品を取り扱っている小売店やメーカーにとっては商品訴求としての効果も兼ねることができます。



最後に、これらの販促は手軽に展開しやすい仕組みになっています。
これからの季節と言えば、雪や霜や乾燥など。
対策グッズなどと組み合わせて手軽に展開できる販促こそ、効果が高いのかもしれませんね。



2014/11/27 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター