ギフトカードで既存顧客維持販促

アメリカではクリスマスプレゼントの定番となっているギフトカード。
過去に流通形態から見たギフトカードの種類やデザイン及び仕掛けの施されたギフトカード、
さらには拡大した市場の隙間に目を付けたギフトカード換金機など取り上げたことがあります。
詳しくは「急成長を続けるギフトプリペイドカード」をご覧ください。


今回は、ギフトカードを活用した販促をご紹介したいと思います。


 

 ギフトカードで既存顧客維持販促


贈り物の代名詞とも言えるギフトカードは、アメリカの小売店にとって以下7つのメリットがあり、
多くの小売店で自社店舗でのみ使えるギフトカードを発行しています。


 1.返品の減少 : 不要なものをもらうことがなくなるため返品が減少
 2.ギフトカードの未使用 : 未使用のまま期限が切れると商品が売れなくても売上が発生
 3.価格競争がない : セールや値引きになることがほとんどない
 4.集客増加 : ギフトカードが使える小売店に行く必要があるため新規顧客やリピーターが狙える
 5.額面以上の買い物 : ワンランク上のものやお釣りがもらえないため額面以上の買い物をする
 6.商戦後の集客・売上に貢献 : プレゼントとしての発行が多く使用時期はその後になる
 7.割引できない商品の販促 : ギフトカードの使用で値引き感覚の販促が可能


アメリカの大手総合スーパーTargetはこうした特徴のあるギフトカードを活用して、
11月第4木曜日のThanks Giving Dayの翌日、Black Fridayに他の小売店とは差をつけた販促を展開しました。


アメリカではThanks Giving Dayはクリスマスに次ぐ大きな祝日で
お店をお休みするところも多く、家族や親戚が集まり七面鳥などの料理を食べる習慣があります。
その翌日は一転クリスマスモードに入り、
多くの小売店がこぞってクリスマス商戦を展開し黒字となることから「Black Friday」と呼ばれています。


このBlack FridayにTargetは午前6時から午後12時までの6時間限定、
実店舗かオンラインストアにてギフトカードで商品を購入すると10%割引する販促を展開しました。
割引される商品購入金額の上限は300ドル(日本円で約35,500円)までとなり、最大で約3,500円もお得になります。


この販促は、チラシやウェブサイトなどを使って訴求していました。


(左の画像:http://www.theblackfriday.com/ads/target/black-friday/target-black-friday-ad.php?pn=34[英文]より・
真ん中の画像:https://twitter.com/target[英文・Twitter]より・
右の画像:https://www.facebook.com/target?sk=wall[英文・Facebook]より)


Targetは日頃から、条件を満たして対象商品を購入してくれた消費者にギフトカードをプレゼントしています。
ギフトカードをプレゼントしている商品が分かりやすいように店内にはPOPが付けられていたり、
オンラインチラシでもすぐ目に留まるように訴求されています。


(左の画像:https://twitter.com/target[英文・Twitter]より・

 右の画像:http://weeklyad.target.com/minneapolis-mn-55403/homepage#?lnk=gnav_weeklyad[英文・公式ホームページ weekly ad※1]より)
※1 weekly ad … 2014年12月7日~13日のオンラインチラシ 左側:34ページ ・右側:42ページ


こうした日頃の継続した販促も功を奏し、Targetのギフトカードを持っている人は多く、
期間限定の割引販促は来店やオンラインストアへアクセスするきっかけを作り、購買意欲を高めました。


ギフトカードを使って商品を購入すると割引される販促は他の小売店との差別化を図り、
また業界初の試みとのことでメディアに取り上げられたり、SNS等で広まり多くの消費者が興味を示しました。



最後になりますが、割引販促は利益を削ることになりますが、
着実にギフトカードを持っている消費者の集客を増やし、売上増加を果たすと言えます。


新規顧客の獲得も大切なことですが、既存顧客の維持も大切なことです。
顧客離れを防ぐ、思い切った販促が時には必要なのかもしれませんね。



2014/12/25 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター