アースデイ

4月22日は、「アースデイ」。


 


アースデイとは、環境破壊や汚染から地球を守るために行動する日のことです。
1970年のアメリカでゲイロード・ネルソン上院議員が、
「4月22日は『アースデイ』である」と宣言したことで誕生しました。


1960年代の終わり頃は学生運動・市民運動が盛んな時代でした。
アースデイを宣言することで抗議対象となり、抗議運動が展開されます。
この抗議運動で人々は環境問題について関心を持ちます。
そういったことから、ネルソン氏は突如アースデイを宣言したのです。


この考えはデニス・ヘイズ氏に伝えられ、彼は全米に討論集会の呼びかけを行いました。
その結果、最初のアースデイは延べ2000万人以上の人々が
何らかの形で地球への関心を表現するという、アメリカ史上最大のイベントとなりました。


その行動は、ユニークで多彩なものや大掛かりなもの、
今では考えられないものまでありましたので簡単にご紹介します。


  ニューヨーク市の5番街で車両通行止めを実施。


    交通渋滞と大気汚染に反対するエコアクションとして実施されました。
    これが今では「歩行者天国」となっているのです。

    
  「車 = 環境破壊」と考えた学生運動。


    市内に停めてある車に「これは環境汚染源です」と書かれたステッカーを貼ったり、
    キャンパスに入ってくる車を阻止する為に人間防壁を作ったり、
    ガスマスクをつけて街中を歩き回ったり。
    車社会を風刺した行動が伺えます。

    
  ゴミ問題を中心とした市民活動。


    ハイウェイからゴミを5トンも拾ってきて、都庁の階段にぶちまける。
    とんだ嫌がらせのようにも感じられますが、
    ゴミ問題に対する意識は高まったように思います。

    
    風船とシャベルとゴミ収集用リアカーを持って広場をパレード。
    環境浄化キャンペーンを地域の人々に印象づける為に実施されました。

    
    リサイクル用の缶入れを設置したり、ゴミ箱に入れられたアルミニウム缶の回収。
    分別回収のきっかけもこの活動にあると思われます。
    大胆かつ地域密着型のこの行動は、
    人々にゴミ問題を考えさせるよい機会になったと言えそうです。

    
  ユニークな行動。


    地球の尊さを表現するために、キャンパスの土を集めて袋に入れ、
    銀行の夜間金庫に一年間預け続ける。
    土もお金も同じだけの価値があるということを訴えた行動です。

    
     「ボクはゴミを食べる。キミは社会のためにどんないいことしてる?」
    というメッセージボードをつけたヤギが、芝生を歩き回る。
    ヤギがごみを食べさせられているわけではなく、
    ここでは不要な紙を食べているけど、あなたたちは何かしているの?ということです。
    どれも興味を引く行動ばかりです。

 
  大掛かりなメディア。


   アースデイに起こったことを3大テレビネットワークス全てが報道し、
   また、公共放送は1日中アースデイを報道し続けました。
   以上からも、アースデイの規模の大きさが伺えます。


このアースデイをきっかけに、人々は環境問題に対してより関心を持つようになりました。
その結果、環境保護庁設置や大気浄化法、
水質浄化法などさまざまな環境法が整備されるようになりました。
また、環境問題について消極的な態度をとりつづけてきた議員が選挙に落選。
軍は東南アジアにおける枯れ葉剤の使用を禁止されるなど、
アースデイの影響はあらゆるところに及びました。
こうして、アースデイは全世界に広まっていったのです。


このアースデイに関する広告やプロモーション活動は各国で展開されるようになりました。
そこで、今回は身近にあって感情に訴えるエコプロモーションをご紹介します。



 木からペーパータオル!!


 
http://adsoftheworld.com/media/ambient/earth_day_tissues?size=_original[英文]より)


「DON’T WASH YOUR HANDS OFF ME」
私で手を拭かないで。
木に取り付けられた広告に、描かれている文字です。


これは、2008年のアースデイにドバイで行われた環境保護を訴える広告です。



上のように、ボードの後ろにペーパータオルの入ったボックスを貼り付け、
ボードに切れ目を入れ、そこからペーパータオルを取り出せるつくり。
非常に簡易的な広告ですが、とっても存在感があります。
ただし、雨の日には向きません。


私で手を拭かないでと書かれたボードが木にぶら下げられることで、
ペーパータオルを使用することが環境破壊のひとつと思わせるのがこの広告のねらい。
こんな広告を見てしまったら、気まずくて使えないように思います。


目立つ木だけでなく、劇場のトイレやレストランの洗面所、
国際空港のラウンジにも設置されたそうです。


レストランの入り口の水道で手を洗い、備え付けのペーパータオルで手を拭く。
よくみる光景です。
手を洗った後、手を拭こうとペーパータオルの方に目をやると、
近くに「私で手を拭かないで」と書いてあったら使いづらいと思います。
書いていないところでも、ペーパータオルの使用を躊躇するはずです。


この広告は私たちの身近なことを表し、使うことが申し訳ないというような
感情に働きかけ、意識を変えさせるよい広告になったように思います。
簡単なものですが、十分効果はあったようです。



アースデイはアメリカで誕生し、その後各国で展開されるようになりました。
アメリカのアースデイに対する行動はユニークで多彩のものばかりですが、
各国の広告や行動も負けていません。


このユニークなアイディアが人々の目に留まり、少しでも環境保護につながればと思います。
まずは、身近でできることから始めたいと感じました。



2010/05/18 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター