AR販促

新しい技術を活用した販促やマーケティングが数多く展開されている中、
今月は注目を集めている、AR技術を活用した販促についてご紹介します。


 AR技術とは
 ・対象となっているモノや背景を専用のカメラにかざすと、
  3D画像やコメント、動画などが付加されてモニターに表示される技術
 ・大きく分けて、2つのタイプがある
  - GPSや無線LANなどの情報をもとに位置を測定して電子情報を重ね合わせるタイプ
  - 2次元コードやロゴなどを画像認識して電子情報を重ね合わせるタイプ
 ・Augmented Realityの頭文字をとり、「AR」と呼ばれている
 ・拡張現実として知られている


では、このAR技術でどんなことができるのか。
日経MJのeリテール特集で、AR販促について取り上げられていましたので、
その販促を例にご紹介したいと思います。



 2010.03.08 掲載記事


この写真は、女性が車のパンフレットを
大型の専用機械のカメラにかざしているところです。
カメラの上のモニターには、かざしているパンフレットの上に3Dの車が映し出されています。



パンフレットには、3Dに見えるような車は描かれていません。
しかし、カメラにかざすことで専用機械が画像を認識し、
電子情報を重ね合わせることで3Dの車が表現されているのです。
これは、2次元コードやロゴなどを画像認識して電子情報を重ね合わせるタイプです。


この技術を活用することで、一方的に情報を得るためのパンフレットや雑誌が体験するものに変化し、
消費者に興味を持たせることや商品理解を助けることが可能になるのです。


また、バーチャルリアリティ(仮想現実)のような、現実には無いものをパソコンによって
あたかもそこにあるかのように知覚させるものとは異なり、
現実世界とネットを結びつける技術として注目されるようになったのです。


では、このAR技術を活用した海外の販促事例をご紹介します。


 SosroのAR販促


Sosroはインドネシアの有名紅茶ブランドです。
そのSosroが、高級茶葉バージョンSosro Heritageを発売しました。


(http://www.qualitealife.com/home#panel-5[インドネシア文]より)


Sosro Heritageの箱には2つの販促が展開されています。


ひとつは、箱のデザインが12種類あること。
全部集めるとインドネシアの地図が出来上がるという仕掛けがあります。


そしてもうひとつは、AR販促が展開されていること。
カメラにこの面をかざすとインドネシアの観光スポットや男声合唱ケチャを
歌い踊る人の3Dモデルなどがモニターに表示されるAR技術が展開されています。


下の写真はSosro Heritageの箱をカメラにかざし、
モニター上で箱の上にケチャを歌い踊る人の3Dが表示されているものです。



ただし、このAR技術を体験するには、パソコンに専用のソフトをインストールした上で
内臓カメラにかざさなければならないという手間があります。
そのため、この作業が面倒でAR技術を体験しない人も多いのが現状だそうです。


そこで、インストールをしない人やパソコンを持っていない人の為に、
販売店にはデモ用のモニターが設置してあり、売り場ですぐに試せるキャンペーンも行っているようです。



観光スポットやケチャを歌い踊る人などの3D映像から、
紅茶の味を想像することは難しいように思います。
しかし、自らが紅茶の箱を動かし、3D画像が表示されるのを体験することで
強烈な印象を残してくれることは間違いないでしょう。


このようにAR販促を展開することで、他の紅茶とは差別化され
効果があったのだと言えそうです。



最後になりますが、まだまだAR販促を体験するには
ハードやソフトの面からも制約があるように思います。
しかし、日本国内にもAR販促が実験的に取り入れられていたり、専用の機械だけでなく
携帯電話でも体験できるようになるなど、この販促は普及しているようです。


今後、この制約が緩和され、気兼ねなく体験できるようになれば、
より一層この販促は効果があるように思います。



2010/03/17 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター