付加価値を具体化した販促事例

流通業界の専門誌『ダイヤモンド・チェーンストア』で、
ロカボ(低糖質・低炭水化物)や健康・機能性など
付加価値を訴求する商品・販促が最近多く取り上げられています。


そこで今回はこうした付加価値を消費者がより興味・関心を抱くような方法で具体化し、
認知度アップ・売上アップにつながった海外の販促事例をご紹介します。


 

 付加価値を具体化した販促事例


オーガニックと聞いて、どんなイメージがありますか。


オーガニックとは農薬・化学肥料を使用していない野菜や添加物を入れていない食料品のことで、
健康に良さそうといった漠然としたイメージを抱く人が多いかと思います。


こうしたオーガニックに対するイメージを具体化するため、長年有機農家を支援している
スウェーデンのスーパーマーケットチェーンCoopがドキュメンタリー動画を作成しました。


その動画の内容ですが、まず、この実験に協力してくれる家族の子どもたちの尿検査を実施します。
小さい子どもが尿の入った瓶を無邪気に持ってくるところがとってもかわいらしいです。
そうした光景から一転、検査の結果、体内からは殺虫剤や防カビ剤、植物成長調節物質などの化学物質が検出されます。
驚愕な事実を知り、「私たちは殺虫剤を食べていたんだ・・・」という会話があります。



そして、この家族は調味料から食材まで口にするもの全てをオーガニック食品に変えて2週間過ごします。
下の左上画像は普段(実験開始前)のキッチンの様子で、
右上画像は実験のため全てオーガニック食品に変えたキッチンの様子になっています。
キッチンの様子の変化も、動画ならでは巧みに表現されています。
その下の画像はオーガニック食材を使い料理を作っている様子です。



こうして2週間が経ち、再び尿検査を実施すると
体内から化学物質がほぼ検出されなくなるという驚きの結果が出たのです。


(https://www.coop.se/organiceffect[スウェーデン語]より、動画の一部を抜粋)


結果を受けて、実験に協力した家族は「元の食生活には戻したくない」と語っています。


このドキュメンタリー動画は数多くのメディアで取り上げられて拡散。
YouTubeとFacebookに投稿された動画は3,500万回以上再生され、
SNSを介して閲覧した人の合計は全世界で18億人にも上りました。



(https://www.coloribus.com/festivals-awards/cannes-lions/festival-path-31655/grand-prix/[英文]より)


また、この動画の公開によってCoopは過去20年で最高の売上げを記録しました。
こうしたアイデアと成果が認められ、今年のカンヌライオンズでPR部門のグランプリを受賞しました。



最後になりますが、今回の販促はオーガニックの身体への影響を数値で提示するだけではなく、
ドキュメンタリー動画にすることで認知度アップと消費者へ強い印象を与え、
爆発的に効果を上げることができたすばらしい事例と言えます。


インターネットで情報が溢れる時代だからこそ、
記憶に残る販促や差別化が重要であり、
その手段としてドキュメンタリー動画も非常に効果のあるツールだと感じました。



2016/10/27 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター