Buy One Get One Free!

海外のチラシにはどんなものがあるのかと思い、
ちらほらとアメリカにある店舗のチラシを見てみました。
そこでなにやら共通していることがありました。


ひとつはカラフルであること。
主観的なことかも知れませんが、緑色やら水色やらで
カラフルなものが多かったように感じました。


そしてもうひとつは、多くのチラシに
下のようなキャッチコピーが書かれていることです。



「 Buy One Get One Free 」


けっこう頻繁に見かけます。
「1個買うともう1個は無料で貰える」と言う意味で、
アメリカではおなじみの宣伝文句だそうです。


今回はこの「 Buy One Get One Free 」の特徴やメリット、
使用例などをご紹介したいと思います。



まず「 Buy One Get One Free 」は、対象商品を購入してくれたお客様に
同じ商品をもうひとつプレゼントするという売り方です。
もちろんひとつを半額で販売するということはありません。


以前ご紹介しましたメール・イン・リベートも
アメリカで浸透している値引き販売方法のひとつです。
メール・イン・リベートでは定価で購入後、消費者が手続きをすることで
値引き額が戻ってくるシステムです。
共に店頭で直接値引きをしているわけではない販売方法が特徴です。


では次に、この売り方での消費者側のメリット、
小売店側、メーカー側それぞれのメリットについてご紹介します。


■消費者のメリット
 ・購買意欲の増加
  本来の売価で同じ商品がもうひとつ無料で貰える
  というお得感で購買意欲が上がります。


■小売店側のメリット
 ・集客対策
  広告宣伝効果で客足を増やすことができます。
 ・過剰仕入れ対策
  早く在庫を減らしたい時に便利です。
  最近では、在庫管理システムのおかげで過剰仕入れ自体が
  減ってきているそうです。


■メーカー側のメリット
 ・認知度対策
  対象商品の認知度を高めることができます。


「 Buy One Get One Free 」の時は、当然対象商品を多くの人が購入します。
しかし、「 Buy One Get One Free 」の時でなくても、
しばらくしたらまた行われるのを知っていながら
通常価格の時も購入する人が多いという調査結果がでています。
ですから、この売り方は効果があるとして多くの売り場で使われているのです。


さて、このキャッチコピーが使われているチラシやクーポンをいくつかご紹介します。


 SUBWAY



細長い楕円型のサンドイッチを主力商品とするファーストフード店です。
このサイトではコーヒーやクッキーと選べる中、
「 Buy One Get One Free 」のページがあります。
そこをクリックすると、下のような画像が出てきます。



午後5時から9時の間に購入する際に適用されるようです。
日本のタイムサービスみたいな感じです。


 Walmart                        McDonald’s


    


2枚の画像の左側はWalmartのクーポン券、
右側は日本でもおなじみのマクドナルドのクーポン券です。
私たちがよく知っているクーポン券は、値引きされるものや
ノベルティのプレゼントなどが多いかと思います。
しかし、アメリカでは1個買うと同じ商品がもう1個無料で貰えるという
クーポンの方が多いようです。


ちなみに、「 Buy ~ Get ~ Free 」というキャッチコピーは
さまざまな売り場で使われることがあります。


たとえば、「 Buy One Get Two Free 」。
これは、単純に1個買うともう2個無料で貰えるということです。


他には、「 Buy One Get 11 Free 」なんていうものも。
1個買うと11個も無料で貰えるという、なんとも気前のいい売り方です。
ちなみに、この対象商品はドラムのスティックでした。
生ものでしたら、一人では食べきれないので大変なように思います。


驚きなのは、自動車業界での「 Buy One Get One Free 」もありました。
うれしさ半分、税金面など苦労しそうなイメージがあります。


さらに、「 Buy America Get World Free 」なんていう宣伝も。
こちらは、文具店の宣伝で、
アメリカの地図を買うと世界地図が貰えるということです。
決して、アメリカを買ったら世界が手に入るというわけではありません。
ユーモアのある冗談を交えたキャッチコピーです。



「 Buy One Get One Free 」は、アメリカの文化を表した売り方だと思います。
大量に仕入れて大量に売りさばくアメリカの小売店。
そして大量に購入して大量に消費する消費者。
こんなアメリカのライフスタイルに 「 Buy One Get One Free 」の
売り方は合っていたのかもしれません。


そして、「2個で○円」という表現より、「1個○円、2個目は無料」という表現の方が
「無料」という言葉にひきつけられるため、訴求力に差があるとも言われています。


最後に、消費者、小売、メーカー側それぞれにメリットがあること、
訴求力があること、そして文化に合っていること、これらの相乗効果があり
成功した売り方のように思います。



2009/12/08 作成

システム開発・アウトソーシングの高崎共同計算センター