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海外の販促事例や聞きかじりの話題、社内アンケートの実施結果など、ちまたに溢れるニュースをご紹介しています。

ウォーキングをサポートし集客につなげた販促

2019
10/31
海外の販促事例

スポーツ庁では、普段の生活から気軽に取り入れることのできる運動として「歩く」に着目し、
歩くことをもっと楽しく、楽しいことをもっと健康的なものに変えていく
「FUN+WALK PROJECT」を官民連携で推進しています。
このプロジェクトは2017年より開始し、現在では日本全国から約700の企業・団体が参加しています。

さらに多くの方々に「FUN+WALK PROJECT」に参加してもらい、
「歩く」ことを入口に国民の健康増進を図るべく、10月の1ヶ月間を「FUN+WALK月間」として、
「歩く」ことへの全国的な機運を高める強化月間と位置付けています。

スポーツ庁のホームページでは、歩くことでご当地キャラを変身させたり、
歩くことでポイントを貯めてお得なクーポンを獲得できる、
歩くことを楽しむアプリが配布されています。

小売企業の事例としてはドラッグストアでウォーキングイベントを開催したり、
歩くことで自社ポイントが貯まるアプリを配布。
大手GMSでは広い館内を利用してコース設定や歩行距離・消費カロリーが分かる掲示物を設置し、
買い物ついでにウォーキングをサポートする取り組みを行っています。

暑さも落ち着いたこれからの時期はウォーキングに最適です。
そこで今回はウォーキングをサポートし集客につなげた海外の販促事例をご紹介します。

 ウォーキングをサポートし集客につなげた販促

ロンドン南東部にあるグリニッジにオープンしたIKEAグリニッジ店は、
IKEAの中で最もサステイナブルな店舗として位置付けられています。

サステイナブルとは地球環境や自然環境を保全しつつ、
持続可能(将来必要なものを損なうことなく、現在の要求を満たすこと)な
産業や開発を行うことを言います。

IKEAグリニッジ店には排水リサイクルシステムや雨水再利用システムを取り入れ、
店内で使用する水量の削減を目指しています。
また、ソーラーパネルを設置し、自家発電にも取り組んでいます。
さらに地中熱ヒートポンプシステムの導入や地元の人たちが利用できる屋上菜園、
環境に配慮した建材を使用して建てられた店舗等、
IKEAグリニッジ店はあらゆる手段を用いてサステイナブルな活動に取り組んでいます。

その活動の一つとして、IKEAグリニッジ店は比較的アクセスしやすい場所にあり、
地域と協力し、公共交通機関を利用した来店を消費者に推奨していました。

しかし、IKEAグリニッジ店はよりサステイナブルを目指し、
消費者の来店における二酸化炭素の排出量を削減するために、
消費者にも協力いただき徒歩での来店を検討しました。

そこで、消費者が徒歩で来店したくなるような取り組みとして、
下の画像のようなポスターをIKEAグリニッジ店近隣地域の至る場所に掲示しました。


(画像はhttps://www.adsoftheworld.com/media/outdoor/ikea_stepsl[英文]より)

このポスターはIKEAグリニッジ店に行く為の進むべき方向と
現在地からIKEAグリニッジ店の正面玄関までの歩数を表したポスターになっています。
また、徒歩で来店しない消費者の為に公共交通機関を利用する際の案内も記載されています。

このポスターはバス停や駅等、80箇所に掲示され、
多くの消費者の目に留まり、注目を集めました。

最後になりますが、ポスターに記載されている歩数で
IKEAグリニッジ店まで実際に行くことができるのだろうかといった興味・関心や
数字が歩数の目安となり健康の為に歩くという行動につながる等、
この販促は消費者を店舗へ誘導するきっかけ作りに貢献していると言えます。

この販促の本来の目的は二酸化炭素の排出削減ですが、
ウォーキングをサポートし集客につなげることができる販促とも言えます。

増税後の冷え込み対策として、各社様々な販促・キャンペーンを展開しています。
値引きやポイント関連の販促が多い中、消費者の生活・健康面に目を向けて
消費者に歩み寄った販促企画等で差別化を図ってみてはいかがでしょうか。

2019/10/31 作成