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海外の販促事例や聞きかじりの話題、社内アンケートの実施結果など、ちまたに溢れるニュースをご紹介しています。

食べられる地図でプロモーション (Sweet Advisor)

2019
12/27
海外の販促事例

2020年7月24日から東京オリンピックが開催されます。
オリンピック観戦チケットの第2次抽選結果が発表されたり、
3月26日からスタートする聖火リレーのルートや走者が発表され、
年明けには一気にオリンピックムードが高まることが予想されます。

また、オリンピック観戦や観光で2020年は訪日外国人が増えることが見込まれます。
こうした機会を少しでも販促やプロモーションで活かせるように、
今回は世界最大の音楽コンテストで展開された観光客をターゲットにした
スウィートな(甘くて楽しい)海外の販促事例をご紹介します。

 食べられる地図でプロモーション (Sweet Advisor)

ヨーロッパと北アフリカの放送局からなる欧州放送連合の加盟放送局では
毎年5月に世界最大級の音楽コンテスト「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」を開催しています。
コンテストは各国代表のアーティストが自らの楽曲を披露し、
参加国が他国に投票をして優勝者を決定しています。
1956年に開催されてから64年間も続いている歴史あるコンテストです。

コンテストの開催地はコンテストの参加者や観光客を受け入れることができる
宿泊施設やインフラ等が考慮されて決定し、
開催地に選ばれると観光や宣伝・プロモーション等の絶好の機会になります。

こうした特長のあるコンテストが2019年はイスラエルの都市テルアビブで開催されました。
テルアビブは「眠らない街」としても有名な都市であり、
18,000人を超える観光客が訪問すると予想されていました。

そこでイスラエルのチョコレートブランドPara Chocolateは観光客をターゲットに、
チョコレート専門の菓子職人と協力し、スウィートな(甘くて楽しい)プロモーションを展開しました。

そのプロモーションの内容は、まずチョコレートで作成したテルアビブの地図を、
観光客が宿泊するホテルのベッドの上に置いておき、手に取ってもらうことです。

そして、チョコレートの地図で紹介されている場所に足を運んでもらうことです。
チョコレートの地図は、テルアビブの有名な場所や興味をそそる場所を紹介するだけでなく、
地元の人だけが知っているような密かな場所等、10ヶ所以上が紹介されています。

チョコレートの地図が紹介している場所の一例として、絵の様な美しい通りを歩きながら
ヴィンテージアイテムを見つけることができるShuk Hapishpeshimのフリーマーケット、
テルアビブで最も美しい広場のひとつと言われているハビマ広場、
平和の象徴である鳩が集まる世界最大級の広場と言われるラビン広場、
テルアビブの雰囲気と中東最高のカクテルが味わえるBrown HotelsにあるバーBrown Bar等が挙げられます。
地図はチョコレートで作られている為、おいしく食べることもできます。

このプロモーションは観光客がSNS等で拡散し、音楽コンテストだけでなく
テルアビブについても多くの人に知ってもらう良い機会となりました。
開催地の認知度向上と観光客増加に貢献したすばらしいプロモーションと言えます。

(画像はhttps://www.packagingoftheworld.com/2019/05/sweet-advisor.html[英文]より)

チョコレートの地図という面白さ・話題性に加え、
ホテルのベッドの上に置くことで確実に観光客の目に留まり、そして手に取らせてインパクトを与えた結果、
観光客にスウィートな(甘くて楽しい)時間を提供することに成功した事例です。

最後になりますが、2020年はオリンピックイヤーです。
また2月にはバレンタインも控えています。
訪日外国人をターゲットにしたプロモーションや新たなバレンタインギフトの位置付け・確立等、
今回ご紹介したプロモーションは様々な場面でヒントになるのではないでしょうか。

2019/12/27 作成